baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 海賊・シーシェパードは取り締まれないのか

 今朝の成田は−4℃と冷え切っていた。夏物の上着一枚なので一応機内で毛糸のベストを着込んだのだが、ボーディングブリッジに下りた途端に猛烈な冷気に包まれた。真冬の北京かタシケントに下り立ったような趣であった。ただ、バスは往きの新宿の時のように長く待つ事はなく、5分程度で車内に入れたので凍える程ではなかった。それにしても、今年の東京は随分と寒い様な気がする。
 昨日、ホテルをチェックアウトする前に暇つぶしにテレビを見ていたら、何の番組か分からないのだがケーブルテレビでシーシェパードが日本の調査捕鯨船を攻撃するビデオをやっていた。大きな母船と、超高速のゴムボート2隻が、執拗に日本の捕鯨調査船を妨害し、進路を横切り、物を投げつけているビデオである。自分達で英雄気取りで撮ったものである。品のない英語なので全部は聞き取れないが、日本の船を非難する言葉の中に「バトル」だとか、自分達が「アタック」するのに対して....と言った表現が頻繁に出て来るので、彼等は完全に戦争気分で日本船に嫌がらせをしているのである。
 これに対して日本側はと言えば、両舷で放水をしながら全速で走るか、精々防御用にロープを流す程度の事しかしていない。大型の調査船が全速で走れば当然引き波は大きいが、シーシェパード側は日本側がその引き波でゴムボートを攻撃している、と言うような表現である。実際には超高速で引き波を横切ったりするから、ボートが猛烈にジャンプして乗組員が頭をぶつけたりしている。それが厭なら引き波から逃げれば良いし、少なくとも超高速で横切ったりしなければ安全なのだから、逆立ちしても日本が攻撃している事にはならない。シーシェパードが好き好んでやっているだけである。大体公海上を航行している船に衝突しそうな距離まで接近する事自体がルール違反であり、引き波の影響を蒙る距離まで進んで接近しているのだから、日本が非難される筋は微塵もない。
 ソマリア沖の海賊は自衛隊が出動して海賊行為を抑止し、昨年は海賊を拘束して日本で裁判に掛けたりもした。テレビを見ている限りでは、それもシーシェパードが誇らしげに公開しているビデオだから間違っても日本側に有利な映像である筈はないのだが、シーシェパードの行為はソマリア沖の海賊と何ら変わるところがない。なのにどうして自衛隊が出動しないのか。何故積極的に拘束して日本で裁判に掛けないのか。日本が水を撒く位しかしないのが分かっているから、英雄気取りで戦争を仕掛けて来ているものである。しかも彼等は間違いなく、日本の調査捕鯨妨害を生業にしている。このビデオも資金集めの宣伝ビデオだと思われる。調査捕鯨の妨害をネタに世界中から寄付を集めて、それで生活しているのは間違いない。例えば昨日の映像では攻撃の合図に「トラ、トラ、トラ」と言っていた。英語でもないこんな言葉を敢えて使うのは、米国人に真珠湾攻撃を想い出させて反日感情を煽り、より多くの寄付を集めるという目的である事は明白である。その意味でもシーシェパード環境保護団体などと言うのは真っ赤な嘘で、彼等はまごう事無き海賊である。
 捕鯨に反対するのは自由である。文化の違いが大きいので、白人が声高に感情論である捕鯨反対を唱えるのには違和感は禁じ得ないが、それは文化や考えの違いなのだから致し方が無い。しかし、その意見を議論の形で提起し主張するのなら良いのだが、国際的に認められている調査捕鯨を暴力で止めさせようとする、一方的な暴挙は許し難い。韓国の竹島実行支配に対しても同様なのだが、どう考えても日本は余りにも武力行使に臆病なので、外国に完璧に舐められている。独立国として、時としては毅然とした対外的な実力行使が必要なのではないか。馬鹿にされているのにニタニタしていてはいけない。勿論実力行使で犠牲者が出るのは避けなければならないが、シーシェパードのゴムボートを沈没させること位はそんなに難しい話ではあるまい。彼らとて金儲けが目的だから、口では勇ましくても命を懸けている訳ではない。ゴムボートなぞは撃沈してしまい、乗組員を拾い上げて日本で海賊として裁判に掛ければ良いのである。或いは相手の母船に護衛艦が体当たりでもすれば一たまりもない。海賊の母船など撃沈してしまえば良い。日本人ならばそう思うのが当然と言える、彼等の傍若無人な、日本を舐め切った妨害行為の映像であった。
 竹島問題もしかりである。ハーグの国際裁判所では負ける事が分かっているので、頑なに国際裁判で争う事を拒否しながらも実行支配を露骨に強めている韓国を、このまま放置しておけば何れは実行支配が優先してしまい、ハーグですら日本が負ける事にもなりかねない。国土を守るのが自衛隊の使命なのであるから、相手が無茶苦茶なら時には実力行使も已むを得ない。