baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 沖縄防衛局長の講和問題

 今朝成田に着いた。機内放送では成田の気温は−1℃と言っていたが、実際には2℃位あったようである。また今回も夏服一枚だったが、思ったほど寒くなくて助かった。とは言うものの、時間が経つにつれ、一週間もジャカルタにいてすっかり毛穴の開いてしまった上に、夕べは機中泊でろくに寝ていない身には徐々に寒さが沁みて来る。ジャカルタからの飛行機は、この時期は偏西風が強いので何時も定刻よりも30分程早く到着するのだが、この頃は朝日が大分早く昇る様になり、朝が明るくなった。それと、インドネシアではずっと曇天続きだったので、久しぶりの柔らかい日差しが嬉しかった。成田からのリムジンバスは、日曜日の早朝と言う事もあって都内に入っても全く渋滞は無く、快適に走り続けて新宿まで実質60分で着いてしまった。 
 米国が、沖縄駐留の海兵隊のグァム移転を、普天間基地移転とは切り離して実施する事にすると言う。要するに普天間基地の移転の目途が全く立たないので、米国側が痺れを切らしたものである。これにより普天間基地の固定化が一層懸念される事となる。周囲に住宅が密集していて、世界でも一番危険な航空基地と言われているのだから、本来は普天間基地は何としても移転させなければならない筈なのだが、何のアテも考えも無く夢物語を政権公約にしてしまった民主党鳩山由紀夫の無責任のツケとは言え、大変なツケが残ってしまったものである。しかも政府にとっては、普天間辺野古へ移設する説得材料が一つ減る事になる。
 折から、防衛相の真部朗沖縄防衛局長が宜野湾市の市長選に関して講和をした事が先週来大きな話題になっている。しかし特定の候補を応援した訳ではなく、単に投票を呼び掛けただけで、国家公務員の選挙運動を禁ずる法律に抵触する講和ではないと言うから、それはそれで良いのではないか。それを、何ら自己の意見も開陳せずにただ鬼の首でも取った様に大騒ぎして防衛省を非難するメディアは如何なものかと思う。本件に限らず、昨今のメディアの、金太郎飴のように異口同音で無責任な報道態度は目を覆うばかりである。
 増してや、公然と特定の候補者に投票するように組織票を纏めるのが当たり前な日教組労働組合を抱える共産党社民党は、どの面を下げて文句を言っているのであろう。勿論国家公務員と、地方公務員の教師や私企業の労働組合員を同列で論ずる心算はないが、僕は沖縄防衛局長が、傍が目くじら立てるほどとんでもない事をしたとは思わない。沖縄防衛局長という立場上からは、むしろ当然の事をしたと思う。当たり障りの無い無責任な行動に終始するのが普通になっている昨今、法律に抵触していない限りは自分の信念を貫き通した真部朗を良しとしたい。