baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 懐かしいバングラデシュ

 今日はバングラデシュが2021年までに30ヶ所の経済特区を整備して外資誘致を諮ると言う記事が日経の夕刊一面トップに踊っていた。バングラデシュの記事は別に珍しくはないが、夕刊とは言え一面トップとはと変わった事もあるものである。
 僕がダッカに駐在していたのはもう40年近くも前、そして一番最近行ったのももう15年も前の事である。15年前には、リキシャの車夫がみんな白い半袖シャツを着、裸足でペダルを漕いでいる者が一人もいなかった事に隔世の感を抱いたものであるが、今は一体どうなっているのか、考え出すと興味津々である。ジャカルタではすっかり影を潜めてしまったバジャイ(三輪タクシー)は、ダッカでは未だ健在であろうか。そう言えば昨日は、インドのバジャイ本社が年内に世界最廉価の自動車を発売するというニュースも出ていた。
 たまたま数日前にはテレビ番組で、ダッカからバスで8時間半程の処にあるバゲルハットと言う村の、世界遺産にもなっているマスジッドの聚落の映像を観たばかりである。その昔、カン・ジャハンと言う将軍がイスラム教布教の為に中東からその地にやって来て、多数の回教寺院を建立したものだそうである。僕が住んでいた頃にはそんな場所があるなどとは、ダッカでも全くニュースにならなかった。当時は未だ独立直後で政情は不安、経済的には世界一の貧困国であったから、そんな遺跡に気を遣う余裕はなかったのであろう。バングラデシュの遺跡は100年物が精々だと思っていたから、そんな本格的な遺跡があるのなら是非一度見てみたいという気がしないでもない。
 元気なうちに、一度バングラデシュセンチメンタル・ジャーニーに出掛けるのも良いかも知れないと思う昨日、今日である。