baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 次は山田直紀の問責

 北朝鮮弾道ミサイル発射準備が着々と進んでいるようである。北朝鮮はあくまでも人工衛星打ち上げと主張し、今回は発射塔や、搭載予定の人工衛星と称する物も公開された。その人工衛星をテレビで見たが、素人目にもあれでは人工衛星たり得ない様に思える。アンテナはあっても分からない位小さいから通信能力は怪しい物だし、カメラも玩具みたいな、マンションの入り口についているような小さなレンズである。エンジンが見当たらないからどうやって軌道に投入するのか、姿勢制御するのかも不明である。太陽電池は普通は拡げて太陽に向けるが、公開された物は四角い箱の回りに貼ってあるだけだからその半分は陰に入って役に立たないし、総面積も小さいから発電能力は極めて小さそうである。それやこれやで、どう見ても人工衛星には見えないから、やはり実体は弾道ミサイルの発射実験なのであろう。弾道ミサイルの発射実験だとすると、成功すれば米国が射程に入るのではないかと見られている。事実であれば、これで対米発言力を増そうとする魂胆は見え見えだが、何とも剣呑な事である。
 この北朝鮮弾道ミサイル発射実験が終わり、無事に自衛隊の警戒態勢が解かれたら、野党は田中直紀防衛相の問責決議案を国会に提出する事で合意したようである。前にも書いたが、やはり田中直紀に大臣は勤まらない。器が違う。それを一番分かっている田中真紀子が、入閣が決まった時にいみじくも口にした通りであった。田中直紀の珍語録は近年では麻生太郎以来であるが、麻生語録は漢字の読み間違いばかりだが、田中語録は言い間違いや内容の誤認識であるからレベルが違う。。田中直紀の珍答弁、誤答弁で国会審議が中断したのは短いものをも入れれば既に40回を超えると言う。田中直紀の入閣は本年1月13日の内閣改造からであるから、未だ3ヶ月にも満たない。同一閣僚による3ヶ月未満での40回超の審議中断は恐らく国会新記録であろう。
 先日も「集団的自衛権」が何たるかが分かっていなくて国会が紛糾したと本ブログに書いたばかりだが、言い間違いを数え上げればキリがない。そもそも入閣2日後のNHK日曜討論で、自衛隊の「武器使用基準」と「武器輸出三原則」を混同したのに始まり、自衛隊の合憲の根拠を国会で問われて答えられずに野党議員に説明して貰う始末。「イスラエル」と「ヨルダン」を言い間違え、日米政府間の極秘文書は国会で暴露してしまう。沖縄に行けば「辺野古の埋め立て工事を年内着工」とか、「普天間のヘリコプターの離発着はそれ程多い訳ではない」と失言を重ね沖縄県民に総スカンを食わされた。最近も空自の「PC3」を海自の「P3C」と言い間違え、「PAC3」は「パックス3」となるなど、日頃省内で頻繁に口にしそうな単語をどうしてこうも言い間違えるのか理解出来ない。国会答弁はしどろもどろで質問とは違う事ばかり答える。最近は官僚の答弁書をつっかえもっかえ読み上げる戦術に切り替えているが、その為防衛大臣ならぬ「棒読み大臣」と揶揄られる始末である。それでも未だ失言してしまう。4月3日には国会答弁で5回も謝罪と訂正を繰り返したという。同日の同一閣僚による5回の謝罪・訂正も国会レコードではなかろうか。
 これだけ失態が続けば、もはや野田佳彦のミスキャストである事は隠し様がない。防衛相は中国や北朝鮮の動きを見れば今後益々重要なポストであるから、もう更迭してもらうしかあるまい。総選挙か内閣総辞職までもうそれ程間はないのかもしれないが、例えその間だけであっても、日本の安全を更に今後も田中直紀に委ねるのはリスクが高すぎる。