baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 ぼったくりの銀行外貨取り扱い手数料

 世間では余り話題にならないから知らない人の方が多いと思うが、市中銀行の外貨取り扱いに伴う高額の手数料は市民の弱みにつけ込んだえげつないもので、実質強盗と言っても過言ではない。僕の様な零細企業は本当に銀行のぼったくりに腹が立つ。外貨取り扱い手数料は、大手企業は個別に優遇されているから問題にしない。一般の人はたまに海外旅行する時ぐらいしか縁がないから余り気にしない。しかし僕たちの様な零細ながらも貿易などで外貨を扱う身には、これほど一方的なぼったくりはない。
 先ず為替取り扱い手数料である。売り買いだけで2円の手数料が入る。2円と言えば、80円時代の今日、2.5%である。何のリスクも手間もなしに2.5%の取扱手数料は取りすぎである。しかもこの2円と言うのは1ドル360円時代から変わっていないのではなかろうか。360円時代の2円なら、行って来いでも0.6%ぐらいの事であるから適性だと言える。ところがその後円がどんどん上昇し、今や4.5倍にまで上昇したのに取り扱い手数料は円建てで2円のままである。これが強盗でなくて何であろう。これは是正されなければならない。
 更に酷いのは、外貨だと入金にも手数料が発生する事である。僕の会社はドル口座を持っている。輸出に際しては銀行の与信枠が取れないので、信用状での決済はしていない。全て現金での前受けである。だからお客は注文と同時にドルを送金して来る。ところが、この送金を外貨口座で受けるだけで手数料を取られるのである。現金の授受がないにも拘わらずであるから、何とも釈然としない。円なら入金にお金を取られる事など想像もできない。ところがどういう理屈か、外貨だとお金を取られるのである。こんなに一方的な理不尽はない。更に許し難いのは、自分の口座にある金を下ろそうとすると、またお金を取られる。それも1ドル当たり2円から取られる。入金で取られて出金でとられて、しかも銀行はリスクなしなのである。思えば思うほど腸が煮え繰り返る。
 そして送金手数料である。送金に100円とか200円、100歩譲って法人に課せられる数百円の手数料なら文句も言うまい。ところが小額送金でも、何だかだで一件当たり7000円位の手数料を取られる。7000円と言えば、昨今ならもう100ドル近い金額である。例えば300ドルの販売手数料を送るのに100ドルの送金手数料である。送金手数料が掛かるのは仕方がないにしても、7000円は余りにも高額である。これはもうぼったくりとしか言い様がない。
 誰も文句を言わないが、こんなべらぼうがまかり通って良い筈がない。リスクもない銀行の外貨取り扱い手数料は見直されて然るべきなのである。