baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 防犯カメラ

 オウム心理教の元信者で指名手配されている高橋克也のニュースが連日賑々しい。わざとニュースを流して心理的に追い詰めているのかも知れないとも思う。悪人を追い詰めるのなら、メディアを使うのも悪くはなかろう。警察は高橋克也の最近の似顔絵を改めて作り直して公開した。昔の写真と比べると随分面影が違うので、これでは周囲の人には中々分からなかったろうと思う。似顔絵と言えば、昔の韓国の手配書が水原の民族村に張り出されていたのを思い出した。現代のマンガ家が描いたものか、昔の手配書の描き方を踏襲しているのかは分からないが、日本の警察の似顔絵よりも大分愛嬌がある。文字はハングルではなく漢字なので、僕達にも良く分かる。

 そうやって市民からの通報を待っていると同時に、実際に犯人を追いかけ回しているのがそこら中に設置されている防犯カメラである。しかし正直な処、最近の防犯カメラに僕は少なからず違和感を感じている。自分が悪い事をしていなければ、幾ら見張られていても構わないのは理屈であって、やはりこれだけ緻密に見張られているのかと思うと良い気持ちはしない。勿論不届き者への抑止力になる事は分かるし、犯罪者の検挙に威力を発揮しているのも良く分かる。しかし、国家権力が常に正常であると言う保証はないし、何よりも個人の自由が蹂躙されているように思うのである。幹線道路のNシステムと言い防犯カメラと言い、何れも両刃の剣であるから、それらを使う立場にある警察には、余程の公正さと民主的な運用や個人の権利の保護が求められる訳である。しかし必ずしもそういう事を理解している警察官ばかりではないことが自明なだけに、別に後ろめたい事がある訳ではないのだが何かしら不安にさせられる。こんな気持ちにさせられているのは、僕だけではないと思うのだが。
 明日からまたインドネシアに行ってくれと言われてしまった。10日で三回も海外に出掛けるなど、現役を引退してからは初めての事である。当初は余りに急で飛行機が取れず、一日早い今日出発せざるを得なかったのだが、昨日になりやっと明日の飛行機が取れて今日は一日ゆっくり出来る事になった。しかし折角素敵なバイクが届いたのに、一向に乗る暇がないのが恨めしい。