baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 平和呆け日本

 日本が平和呆けしていると言うのは何も今に始まった話では無い。これは戦後策定された占領軍による教育方針に帰する処が大きいと思う。戦前の教育方針から民主主義に脱皮させる為にはある程度の骨抜き教育も已むを得なかった面はあったと思うが、それに便乗してソ連コミンテルンに後押しされた日教組が幅を利かせたから酷い事になってしまった。輿石東のような日教組の化石が未だに政界で幅を効かせ、ミイラの如き醜い顔を毎日メディアに晒している。日教組の教員に戦後教育を受けた者は僕を含めて、国家を自らの手で守ると言う、国民にとって最も基本的な事を教育されなかった。軍国主義は困るが、日の丸を胸を張って仰ぎ、国歌を斉唱して国に忠誠を誓うと言う、日本以外では世界中何処の国でも当たり前の事が日本では教えられなくなった。
 石原慎太郎尖閣諸島を都で買い取ると言いだし、波紋を投げた。筋違いだとか、都の予算でやるべき事ではない、と言う批判は石原も端から承知の上での事だから当然の批判である。しかし首を傾げたくなるのが、どうして今中国を無用に刺激するのかと言う、朝日新聞を筆頭とする中国に阿った石原批判である。およそ日本人の口から出る言葉とは思えない。日本が日本の領土の事で何かをするのがどうして中国を刺激する事になるのか、そもそもの論拠が理解出来ない。国内の事に外国がコメントする事を内政干渉と最も嫌う中国が、どうして公然と日本の国内問題に口を差し挟むのか。
 中国の非難は言ってみればこれから空き巣に入ろうと画策していたら、突然家の戸締りをされてしまって怒っているのと似ている。盗人猛々しいにも程があると言うものである。石原慎太郎は自ら「筋違いなのは分かっている。しかし国が何もしないから、誰かが何かをしなければならない」と言っている。僕はその通りだと思う。中国は対馬の買い占めを図っているぐらいだから、尖閣諸島が個人の持ち物であれば何時トリックを使って買ってしまうか分かったものではない。現実に既に以前それらしきアプローチもあったと言うではないか。本件は偏に無為無策の、或いは漁船衝突事件にみる如くむしろ中国寄りの、現民主党政権に問題がある。手遅れにならぬうちの石原慎太郎の出しゃばりは大いに良しとしたい。
 尖閣諸島問題はこうして少しは前進するであろうが、僕が不思議でならないのは、どうして竹島問題はクローズアップされないのであろうかと言う事である。もちろん民主党政権には朝鮮半島と癒着している議員が、歴代の総理を初め沢山いる事が分かったので、現政権が韓国の実効支配強化に対して何ら対抗手段を取らない事はむべなるかなである。しかし普段はあれ程無責任に世論を煽り立てるメディアも、事竹島となると一向に声を上げないのは何故であろう。僕には至って不可解である。日本のメディアには既に韓国資本が知らぬ間に忍び込んでいた、とだけは思いたくない。
 僕は竹島問題については、日本の領海を守る為に周辺の海上封鎖を行うべき時が来ていると思う。その時期は今を置いて、もう他にはあるまい。海上封鎖をして不法占拠している韓国軍を兵糧攻めにし、白旗を揚げさせて強制送還するしか手はあるまい。その際多少の小競り合いはあるかも知れないが、そうなれば米国が間違いなく停戦調停をして来る。その上で竹島の帰属問題をハーグの国際裁判所に掛けたら良い。負けることが分かっているから断固拒否する韓国を無理矢理国際裁判所に引きずり出すには、強面も時には必要である。ハーグに出れば日本が負ける事は今なら未だ百に一つもあるまいが、このまま韓国の実効支配を手を拱いて許していたら、遠からずハーグでも日本が負ける事になりかねない。どうして日本政府はこうも弱腰なのであろうか。手を打つのが遅れれば遅れる程日本には不利になる事は明白である。こんな時に自衛隊を活用しないで、どうやって我が国の国土を守ると言うのか。
 そんな事を日々考えている処にまた腹立たしい事が起きた。今日、東京の板橋区自衛隊のレンジャー部隊が訓練の仕上げをした処地元住民の反対の声を浴びたと言うテレビニュースである。レインジャー上がりの知人から、レインジャー部隊の訓練は如何に熾烈を極めるかと言う話を体験として聞いた。訓練中の転落や溺死による死者が毎年出るという話も聞いた事がある。食料も持たされずにゲリラ戦の訓練をされ、蛇や蛙を生で食べて生き延びる。重装備で富士山のすそ野を70kmも半日で走らされる。実弾射撃場の的の下に掘った塹壕を、腰を折って走り抜ける訓練もある。頭を上げれば運が悪ければ即死、そうで無くとも跳弾が当たって痛い、という話も聞いた。何れも国を守る為の、若者達の必死の訓練である。そんな訓練の仕上げが、珍しく都市部で行われたと言うのである。
 テレビでは迷彩を施した疲れ切った顔の若者と、シュプレヒコールをする非国民とが映し出されていた。国を守らんとする若者を労うなら分かるが、シュプレヒコールを浴びせるとは何事かと腸が煮え繰り返った。そんな怒声を浴びせられて、若者達がこの国には果たして守る価値があるのかと迷っても不思議ではない。僕がレインジャー隊員なら何の為に自分はこんな苦しい思いをしているのかと、悔しくて涙が出るであろう。日本の国がどうなっても構わないと考える非国民は、収監して2−3年矯正の為の強制労働でもさせるぐらいしないと日本は滅びかねない。日本は本当に性根の腐った人間をも平和裏に共存させ、固有の領土を公然と侵略する外国にもひたすら媚び諂うだけの、精一杯良く言って平和呆けした、普通に言えば外国に魂を売ってしまったが如き国になっている。