baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 民主党は脱皮する絶好のチャンス到来

 一部の読者はお気づきだと思いますが、最近本ブログとは無関係のコメントが寄せられています。極力迅速に消去して来ましたが物理的な限界もあり、甚だ不本意ながら当分の間コメントを承認制とする事にしました。勿論従前通りの励ましや、悪意のない異論・反論は大歓迎ですが、書き込んで頂いてからアップされるまでに多少のタイムラグが発生する事を予めご了承下さい。引き続きのご愛読をお願い致します。
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 昨日、社会保障、消費増税一体改革関連法案が衆院を通過した。それに伴い、与党民主党の分裂が鮮明になった。党の代表が政治生命を賭けても成立させると言っている重要法案に対し、小沢一郎に土壇場では鳩山由紀夫も同調し、総勢57人の民主党衆院議員が公然と反対票を投じた。更に造反と見られる棄権、欠席が本当に体調の悪い一人を別にしても15人に及んだと言う。党議、党則のある中でこれだけ自由気儘にやられたのでは、何と言っても数が物を言う国会で与党としての役割は果たせない。今の民主党の命運はここに尽きたと言わざるを得ない。
 元々民主党呉越同舟、同床異夢、反自公だけで結束した政党であった事は政権奪取して直ぐに明らかになった。そこには共通した政策があった訳では無い。国政はそっちのけの、権力欲と金権の権化で常に政局の目玉でなければ気の済まない小沢一郎、夢と現の区別が付かず戯言ばかりを連発する鳩山由紀夫北朝鮮の傀儡と言われても仕方の無い菅直人、この三人には何処にも真の共通点は見いだせなかった。強いて言えば当初のマニフェストであるが、そのマニフェストが欺瞞の塊であった事は時経ずして明らかになってしまった。しかも尚、小沢一郎は今に到るもマニフェスト金科玉条の如く唱えている。ねじれ国会の下ではもはやマニフェストの実現は不可能となっているのに、小沢一郎の手に掛かると恰もマニフェストは未だ実現可能な如くだが、その本心は単に民主党執行部を追い詰め、自身の周辺議員を纏める為のお題目に過ぎない事は明らかである。
 今回の法案採決という禊を経て民主党は一皮剥け得ると思う。本来の民主党員と、民主党の皮を被った自分の事しか考えていない寄生虫、或いは未だ右も左も分からない国会議員の資格がない議員とが、ほぼ正確に識別出来たのではなかろうか。それだけに、今が民主党が一歩前進する絶好のチャンスであると思う。僕は元々民主党支持派ではないけれど、今の民主党執行部であれば、自公政権に対立する政党たり得る資質があると思う。未だバラ捲き精神が抜け切れていないとか、左翼思想家が混じっているとか、僕から見れば政権与党には相応しくない議員も大分残っているけれども、自民党に対立するにはそれもある程度は仕方がないと思う。今後自民党一党独裁を阻止し、二大政党による政治を実現するには、今の民主党執行部が一番近い処に居ると思う。その為には、今回の造反議員は容赦なく党籍剥奪して、改めて民主党を政策を一にする政党に脱皮させなければならない。今は正にその好機到来である。輿石東の言うが如く、このままでは党が分裂するから党籍剥奪だとか党員資格停止とか言う処分は考えていない、などと言う中途半端な処分だけは絶対にして欲しくない。
 元々民主党は一つに纏まった政党ではなかったのである。その事実が偶々今般如実になっただけに過ぎない。そうであるならば現実を素直に受け容れて、新党結成を仄めかす小沢一郎は元より、反対票を投じた鳩山由紀夫もしっかりと追放し、改めて政策も含め一致結束した民主党として出直すべきである。それを実態の無い党利党略だけの為に、中途半端な処分でお茶を濁すようではもう二度と民主党は立ち直れまい。その上で、改めて早い時期に総選挙を行うべきであろう。その際には有権者にも、二度と三年前の愚を繰り返さぬように、熟考を重ねた上での慎重な投票が望まれる。