baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 徹底的に分離するのが民主党の為

 小沢一郎の離党以降、民主党の離党者がダラダラと後を絶たない。参院は17日に三人が離党届を出したので、後3人離党すると第一党の地を滑り落ちるそうだから、参院議長が最後の夢である輿石東にとっては尻に火がついているのだろう。しかし、どうせ国会は捻れているのだから第一党であるかないかは、問責決議案でも出て来ない限りは最早それ程のインパクトがある話ではなかろう。むしろ僕個人としては、日教組上がりで指導力に欠け、今回の参院議席にはそれこそ辛うじてしがみつけた程度の男に参院議長などはやって欲しくない。政治家としての資質にも乏しければ国際センスの欠片もない男が良識の府の議長などに就いたら、それこそ世界の物笑いである。
 とにかく民主党内部の分裂は、小沢一郎が抜けた後も一向に鎮まる気配がない。オスプレー問題では前原誠司が自らが執行部に籍を置きながら政府を批判し、原発問題では希代の無能宰相であった鳩山由紀夫が己の恥も忘れて執行部批判をする。その「平成の脱税王」に未だに腰巾着が付き纏っているから驚く。勉強会に顔を出せばお小遣いでも呉れるのであろうか。その上、直ぐに離党まではせずとも、消費増税関連法案に反対する党員は未だ沢山いる。更にTPP加盟問題は賛否両論喧しいだけで一向に収斂せず、普天間基地移設問題は全く進展しない。加えて尖閣諸島国有化という新たな火種まで背負い込んでしまった。尖閣諸島問題などは、何も今このタイミングで突然口を挟まなくても、暫く石原慎太郎に任せて置けば良かったのに、野田佳彦もこの件では総選挙前の票集め目当てとは言え少し欲張り過ぎた様である。
 だが、以前に書いた事の繰り返しになるが、この際民主党は、政策論争を通して徹底的に分裂した方が後々の為である。どうせ次の総選挙では第一党にはなり得ないのだから、志を一にする者同士がしっかりとスクラムを組み直す良いチャンスである。そしてロクな政策もないまま民主党ブームに乗り、小沢一郎という選挙上手に担がれて当選してしまった洟垂れ議員は、一度出直して自らを磨き直した方が良い。また執行部の政策に露骨に反発する、鳩山由紀夫に代表される反主流派は、自らの政策を掲げて分裂すれば良い。どちらが民主党と言う名前を取るかは少し揉めるかも知れないが、そんな事は大勢から見れば些細な事である。自分から出て行かないのなら、さっさと除籍処分にするべきである。
 そして残った者が政策を通して心を一にして、改めて二大政党政治に向けた活動を始めれば良い。今度は足を地に着けて、今般の失敗を糧に、有権者に阿り過ぎる事無く、真に日本の将来の為になる政策を訴え続ければ必ず票は付いて来よう。この好機を逃さぬ為にも、無理矢理離党者を説得するのではなく、将来の民主党の為になる議員を篩に掛けた上で結束を固めるべきである。党の政策に露骨に反対する議員などは、公認候補から外すのが常識である。輿石幹事長が固執する無意味な馴れ合いとは決別して、早く新しい党に脱皮して自民党と切磋琢磨して欲しい。そうなれば日本の政治は今よりは格段に面白くなり、活気も出るであろう。もうそんな事は誰の目にも明らかだと思うのだが、実際にはどうにもやる事がなまくらでイライラさせられる。辞めると言ってから3ヶ月も平然と政権にしがみついていた菅直人には肺が潰れるほど驚かされたが、彼に限らず政治家の強かさと鈍は人並み外れている。野田佳彦も例外ではないようである。