baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 蓼科ツーリング

 昨日はお盆休暇の最中で、上りの渋滞は未だ気にしなくても済みそうなので、蓼科の帰りは少し寄り道をして帰る事にした。
 先ず、何度か走っているが未だ茅野側から走った事の無い蓼科スカイラインを茅野側から走りたかった。この道は僕の持っている2009年版の昭文社の地図にはまだはっきり載っていないので、入り口が良く分からない。佐久側から走った時の記憶を頼りにヴィーナスラインで白樺湖に向かう事にしたが、お盆で都会の人間が地方に溢れているらしく交通渋滞がおよそ茅野らしくない。信号待ちの勝手が普段とは全然異なり、茅野を抜けるまでは随分イライラさせられた。記憶を頼りに何とか入り口を見付けようと努力したが、先ず蓼科スカイラインの標識がまるで見当たらない。そのうえ僕の記憶など端からいい加減である。そう言えば女神湖の近くを通ったと思いだし、女神湖に行ってみた。近くを通る事はあっても寄ったことはないので、道が分からない時ぐらいはちょっと湖も見てみようと湖岸に下りてみた。周囲1km程の沼のような湖であったが、結構な人出である。

 そんなこんなと朧な記憶を辿ったが、結局訳が分からないままに佐久に抜けてしまった。元々は佐久側からもう一度麦草峠経由で茅野に戻る事もオプションの一つに考えていたので、空模様は少し怪しかったがこの時点で茅野に戻る事に決め、蓼科スカイラインに入った。兎に角ZX-14Rでこれらの峠を早く攻めてみたかったのである。茅野側には何の標識も出ていなかったのに、佐久側には大きな標識が出ているので間違え様がない。同じ長野県ながら、随分と扱いが違う。更に佐久側の入り口は、ついこの間までは細い農道や生活道路をクネクネと走らされるアプローチが非常に不明瞭で分岐点に到るまでが難しかったのだが、この一年程で新しい道が造成されていて、昨日は141号線から標識に従って右折したら、そのまま真っ直ぐ大河原峠への分岐点に着いた。
 蓼科スカイラインは相変わらず交通量が皆無に近く、昨日も僕の前後には最初から最後まで車やバイクは1台もおらず、走りきる間に擦れ違った対向車も僅か数台と言うライダー天国の道である。ただ大河原峠の辺りは霧が濃く、寒さを我慢して峠を越えたら今度は雨に降られてしまった。茅野側の299号はアスファルトが随分荒れていたのに反し、蓼科スカイラインアスファルトは未だそれ程痛んではおらず、路面は気にせずに走る事が出来た。天候を除けば、道路は期待通り快適であった。そして突き抜けて見れば、出口は蓼科牧場であった。今度は迷わずに茅野側からも走れそうである。
 白樺湖から一旦299号に出て、そこから南諏訪ICに向かって八ヶ岳エコラインに入った。天気は余りぱっとしないが、かと言って大降りになりそうな気配はない。時刻は未だ1時前である。そこで八ヶ岳エコラインをそのまま甲府まで走る事に決めた。この道は何度も走っているが、一般道ながら変化に富んだ非常に面白い道なのである。そして何よりも空いている。昨日もご多分に漏れず、相変わらずの少ない交通量であった。17号線は韮崎で6号線に合流する。ここまで来ると流石に道路は混み始めるので、6号線から甲州街道に逃れた。
 暫くは渋滞を我慢しながら甲州街道を走り、途中で桔梗屋がある事を思い出して立ち寄った。信玄餅はアウトレット店では売り切れていたが、一宮店で買い求め、そこから塩山に向かった。上野原から相模湖に到る甲州街道の渋滞に付き合う気は毛頭ないから、八王子までは大菩薩峠丹波山、奥多摩湖経由で帰る事にしていた。この選択も昨日は大正解で、甲州街道の混雑が嘘のように道が空いていて、塩山から八王子まで411号の峠道を堪能する事が出来た。八王子から中央高速に乗り、予定通り6時には帰宅した。
 それにしても我が愛車のZX-14Rは本当に良く走る。それに加えてブリジストンのハイパースポーツS20が素晴らしい。S20の高いグリップ力と制動力のお陰で、峠の走行が格段に安定した。総行程は測り忘れたが、恐らく350kmぐらいであろう、ずっと下道だったから大した距離は走らなかった。