baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 今度は尖閣諸島

 竹島に大統領として初めて上陸して物議を醸している韓国の李明博が、今度は「天皇訪韓したいのなら謝罪が必要。痛惜の念などと言う言葉だけなら来るな」などと誰も訪韓したいなどとは言ったこともないのに無礼な発言を重ねている。日本国民の象徴たる天皇に対して「訪韓したいのなら...」などと言う発言は外交上も非礼極まりない、暴言である。どうも李明博大統領は身内の汚職などで政治的に追い詰められてしまい、精神のバランスが狂ってしまったように見える。
 しかし相手が病人であろうと正常であろうと、売られた喧嘩は毅然として買わねばならない。巷では、感情的になってはならない、日韓は重要な経済パートナーであるから冷静、穏便に対処すべきである、と言った何時もの日本人独特の事なかれ主義が早速台頭している。その主張自体が誤っているとは思わないが、先ず毅然とした対応が前提で、冷静・穏便といった対応はその次のステップで、しかも出来る範囲での話である。相手が狼藉を働いている時に、何もせずに冷静、穏便を心掛けたらそれは単なる腰抜けに過ぎない。
 現に畳み掛けるように韓国から遠泳で竹島に上陸した芸能人と学生のグループが出てきた。日本人の中には自衛隊を派遣しろと言うだけでヒステリックな反応をする輩が多いが、国土防衛が自衛隊の最大の任務であるからやはり竹島海域への自衛隊の展開が今こそ必要ではないかと思う。これは決して過激な、或いは感情的な反応ではなく、独立国家として当然の対抗措置である。しかもやるなら圧倒的な武力を展開して、米国が座して見ていられない状況を作り出す事が必要ではなかろうか。そして、米国をして国際司法裁判所での決着を両国に呑ませるのである。
 日本は戦争に負けてから武力行使に異常な抵抗があるが、そして僕自身も好戦派よりは厭戦派を善とするが、他国から我が国が蹂躙されている時には断固たる意気地を見せねば、日本は韓国のみならず世界中から未来永劫舐められてしまう。誰の目にも中国の敵ではないフィリピンですら、中国と睨み合って砲撃戦まで展開している。独立国家が独立を守る為には、損得抜きでやらなければならない事もある。
 日本の外交が弱腰である事を見越して、今度は中国が尖閣諸島に上陸してきた。表向きは香港の活動家と言う触れ込みだが、香港から民間人がわざわざ上陸しに来るとは俄かには信じ難い、中国の軍なり情報機関なりが絡んでいる事は間違いあるまい。取り敢えず上陸した6人の中の5人を逮捕したそうであるが、中国外交部はさっそく漁船体当たり事件の際の恫喝を髣髴とさせるコメントを発表したと言う。在中国の日本人は観光客も含め、中国官憲に難癖を付けて拘束されぬ様に暫し注意が必要であろう。この時期に浅はかな行動をして拘束され、一昨年の二の舞の外交の取引材料にでも使われたら大馬鹿としか言いようがない。もっとも今回は単なる不法入国なので、強制退去処分程度が妥当らしいから長引く事にはならないであろう。
 今後中国が怖いのは、日本に対抗して尖閣諸島を実効支配しようとし始める事である。例えば今回とは逆に、日本人が上陸したら逮捕、拘束したり、領海侵犯と称して周辺海域を航行する日本船を拿捕し始める可能性がある。政府が何も手を打たないのみならず、領土問題では事なかれ主義に終始していたツケが回って来ている。野田政権は東京都が尖閣諸島を個人地主から買い取る事を面子だけの為に妨害するのではなく、早く都に買い取らせてから国が再度買い取れば良い。そして接岸出来る埠頭やお天気レーダーなどの永久施設を一刻も早く建設すべきなのである。それなのにこの期に及んで尚、政府は都の上陸申請を保留するなどと言う姑息な、しかも何のメリットも生まない方針であると言う。直きに解散・総選挙で国政が空白になるのだから、この方針はさっさと撤回すべきである。