baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 都の尖閣上陸申請不許可の民主党政権

 野田政権は東京都が尖閣諸島の個人地主から東京都が土地を買い上げるに当たり、現地の実地調査が必要として申請した上陸許可を却下すると決定した由である。この東京都による買い上げに対しては、8月17日現在で実に延べ97,814人の賛同者から14億3千万円もの寄付が集まっているという。一件当たり15,000円近い寄付金である。この数字は、単なる署名集めや赤い羽根募金とは桁が違う、正真正銘東京都の方針を支持する真の声であると言える。心から賛同し、一刻も早くより安定的な状態にして欲しいと言う思いがなければ、誰が15千円もの寄付をしようか。にも拘らず野田政権は許可しない方針だと言う。
 その理由が奮っている。これ以上中国を刺激しない為だそうである。勿論不必要に外国を刺激する必要はないが、少なくとも日本の理屈に従えば本件で無理難題を吹っかけて横槍を入れてきているのは中国であり、公共の場で国際法に則って第三者の判断を仰ごうと言う日本側の提案を一方的に蹴っているのは中国である。そこまで一方的に虚仮にされて尚、これ以上刺激しないようにと慮るとは、一体何処に独立国家としての矜持があると言うのだろうか。本来、日本の理屈では日本の国内問題なのである。にも拘わらず故なく高飛車な中国に、どうしてそこまで叩頭腰折れなのであろうか。これが漁船衝突事件や先般の公然たる公務執行妨害を不問に付す弱腰外交、益々中国や韓国を勢いづかせる事なかれ主義外交なのである。
 都が地権者からの買い取りを言い出さなければ何もしなかったのは明らかな民主党政権が、都が買い取りを言い出した途端に人脈もないのに突然国が直接買い上げると言い出した。だからと言って地権者との交渉が進展しているという話は聞かない。本当のところは知る由もないが、常識的に考えれば地権者は今でも東京都に売りたがっていると言うのは事実であると思う。初めて親身に島の買い上げを検討してくれたのが東京都であれば、東京都に売りたいと思うのは人情である。
 何の為に野田政権は、日本の国益には一銭のプラスにもならないのに東京都の買い付けを妨害する事ばかりするのであろう。本来ならば一刻も早く主だった島を公共用地にして、港や恒久構築物を建設する事が急がれる局面なのである。にも拘らず対中国や韓国に限って弱腰の外交を踏襲するのは、民主党の体質なのであろうか。東京都の集めた寄付金は日本全国から集まった浄財であり、10万人近い賛同者は身銭を切ってでも尖閣諸島の帰属を明確にしたい日本国民なのである。その切実な思いをも無視して中国に阿り諂う野田政権は、所詮は鳩山、菅の稀代な亡国政権を引き継いだに過ぎないのであろうか。
 野田佳彦に改めて言いたい。つまらない面子は捨てて、今は一刻も早く東京都に地権者からの買い上げを実行させるべきである。幾ら面子に拘っても、所詮は次の総選挙での民主党の勝利はあり得ない。しかも東京都は、一旦都で買い上げた後に国に転売することは善しとしているのだから、今焦って妨害せずとも遠からずは国有地になる。その上で東京都が集めた浄財を港なりその他の施設を建設する一助とすれば良い。敵は東京都ではなく中国である事に、改めて思いを到すべきである。