baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 自民党総裁選

 自転車で転がって今日で丁度7日目。傷は化膿する事もなく全て瘡蓋になり、一部はもう勝手に剥がれ始め、傷跡は綺麗に治っている。ただ両手指の捻挫は未だ痛む。特に右手の親指と人差し指の痛みが治らず、未だ右手は余り使い物にならない。とは言え、初めは右も左も単独では缶ビールも持てず両手で拝み持ちしていたのに、今は缶ビール程度なら右手一本でも何とか持てるようにはなった。この間、親指と人差し指が如何に日頃何気なく大活躍しているかを改めて思い知らされた。何気ない動作の多くに、この二本の指を主体とする挟む動作が関わっていた。その右手が不自由なお蔭で左手が随分器用になった。未だ左手では上手く出来ないのは箸遣いと歯磨きぐらいである。
 自民党の総裁選が喧しくなって来た。順当なら今度の自民党の総裁が総理大臣になるであろうから、候補者も周囲も、そして僕も真剣になる。個人的には谷垣禎一の目はないと思う。リーダーシップに欠けるし、先日の問責決議案に対する変節ぶりは許し難い。その時に石原伸晃も執行部を外れるだろうと予測したが、石原はどうやらそうも言い切れぬ雰囲気である。石原が幹事長として築いた民主党とのパイプが以外に次期政権にとっては重要かもしれないからである。しかし石原総裁の目はやはり難しいかろうと個人的には思う。
 石破茂安倍晋三が本命ではなかろうか。町村信孝は比較的不可はないのかも知れないが、前回の衆院選では小選挙区で落選して比例代表で首が繋がった議員である。それに個人的趣味ではもっと若い人に総理に就いて欲しいと思う。石破茂は中々の論客であり、筋も通っている。顔が少し魁夷なのが残念だが、それは仕方がない。安倍晋三も良いとは思うのだが、如何せん総理を投げ出した時の印象が悪すぎる。二世議員のぼんぼんで、精神面がひ弱ではないかという危惧が拭い切れないのだが、政策などその発言には信頼感が持てるのも事実である。
 暫くは自民党の総裁選から目が離せないが、誰が総裁になろうとも一党での政権運営は無理であろう。その場合の連立相手としては公明党は既定としてもそれで十分かは分からないし、参院を考えればより幅広い連立を組まないと安定的な政策運営は出来ない。それが民主党なのか大阪維新の会なのか、或いはダークホースが出てくるのか。民主党が総選挙の前に更に分裂して政策で纏まった党に脱皮し、マニフェストを卒業し、現政権のように足が地に着いた政策を掲げれば連立相手としては適当になり得ると思う。その意味では民主党の総裁選からも目が離せない。
 他方、個人的には大阪維新の会の主張には面白い点もあると思うが、逆に奇を衒った奇策も多いと感ずるので、国政の主体としては不安が大きい。誰が新党に参加するかにもよるが国政には素人の集団であるから、下手に実権を握れば民主党の現政権二の舞となり国政が混乱するし、素人が閣僚にでもなってしまうと民主党政権で既に何度も経験させられた行政の混乱という悪夢が再来する。
 何れにしても政局のみで右往左往するのではなく、確固たる政策を貫き、官僚を高度に効率的に使い熟す政権が出来て欲しいものである。そして現在のように国内の問題ばかりにエネルギーを費やすことなく、大きく海外にも目を見開き、外交においては存在感を示し、経済の立て直しには口先介入だけではなく具体的な対策が実行出来る政権を心から望むのだが。