baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 騒ぎ過ぎの対中関係

 対中関係で、この処日本は少し騒ぎ過ぎであるように思う。反日デモが政府のお膳立てである事は先日このブログで書いたばかりであるが、それをデモが過熱した、沈静化した、と連日の大見出しでの報道である。政府がお膳立てしているから、あれだけ大騒ぎだったデモも斯くも簡単に沈静化するのである。今回は政権の反主流派か保守派が尖閣問題を契機に社会に波風を立てたので、多少政府の思惑がブレたかも知れないが、大枠では当初の筋書き通りであった事は明々白々である。現に今日辺りはもう静かな物である。本当に日本人は平和ボケしていて、物事の裏が見えない。何でも自分の尺度でしか物事が判断できないから、官制デモなど思いも付かないのであろう。インターネットだツイッターだと言うが、中国では所詮は何れも政府が管理している事を忘れてはならない。
 デモが鎮静化したと思ったら、今度は経済面で日本に圧力を掛けてきた。中国へ進出した日系企業への、日本からの中間材料の税関検査を厳しくし、通関に時間が掛かると言う。しかし、狙われている企業は中国で中間材料を加工して、製品にして再輸出する企業が主の筈である。言い換えれば、中国企業には大して影響のない企業が狙われている筈である。2年前の漁船体当たり事件で船長が拘束された時には、レアアースの対日輸出を故意に大幅に遅らせた。斯様に中国は日本や日系企業に嫌がらせをするが、中国のやる事など所詮は自分が大きく損をしない範囲に決まっている。計算高い中国人が、日本を困らせる為に自分が本当に損をする事までやる筈がないのは、少しでも大陸中国人を知っていれば誰でも分かる事である。だから中国の出来る事は酷く限られている。重要な貿易相手国であり主要な対中投資国である日本の企業活動を、本当に阻害する様な行動を取れば天に唾を吐くのと同じ事であるから、銭金が命より大事な中国人がそんな事を本気でする筈はない。そう思って暫くは大人しく見ていれば良い。騒げば騒ぐだけ、図に乗せる事になる。
 同時に中国が尖閣諸島が自国領である事を世界に発信し始めたと言う。これは看過できない動きである。大体日本は宣伝が下手だから、今までも竹島にせよ尖閣諸島にせよ、世界に自国領であると言う発信はしていない。今こそ日本も世界に対して、大いに日本が正当である事を喧伝すべきである。どうせ世界の人々は東アジアの小さな島の領有権になど殆ど興味はないから、声の大きい方が正しくなる。中国人は日頃から本当に大声だから、こういう時に日本が声負けはしない様にする必要はある。理は日本にあるから、それ程難しい話ではない。どんどん金を掛けて発信すれば良い。尖閣諸島を国有化する時に払った無駄金に比べれば、タダみたいなものである。
 中国の海底資源と漁業資源狙いの、突然の領有権主張など到底認めらるものではない。台湾の領有権主張に到っては、中国に阿る馬英九を初めとする極く一部の外省人が騒いでいるだけで、本省人は初めから領有権など主張していない。全ては戦後に蒋介石に従いて台湾へ移住した外省人の、大陸への阿りだと思って間違いない。台湾の本省人インドネシア人同様、現代の日本人以上ではないかと思える程の日本贔屓なのである。
 どんなに中国が恫喝して来ようと、日本は冷静に対応するだけである。目先は多少痛みが伴うかも知れないが、じっと我慢していれば何れは中国も息が切れる。自分が損をしない事が大前提であるから、そんなに何時までも嫌がらせは続かない。騒げば騒ぐだけ中国の思う壺であるから、ここは泣き喚く幼児に対する大人の対応に徹するしかない。下手に声を掛ければ、益々調子に乗って大声で泣き喚き、手足をバタ付かせるだけである。世間では時に中国通知識人と称する輩が事を荒立てない様にと叩頭腰折れを勧めたりしているが、そんな非国民の言う事に耳を貸してはならない。今はドンと構えて、拙速な動きをしない事が一番である。