baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 ツキの落ちた昨日、今日

 昨日はニュースで榛名山の紅葉が見頃だと言っているので、一昨日のアルコールが抜けるのを待って昼頃にバイクで家を出て、紅葉狩りと洒落込んだつもりであった。関越道はガラガラで、駒寄PAまで1時間そこそこで着いてしまったので、駒寄で軽く腹ごしらえをして、駒寄のETC出口から出て15号線を榛名山目指して走り出した。しかし33号線の大分手前から渋滞で殆ど動かなくなってしまった。それでも我慢して33号線を左折したが、その先も全然動かない。伊香保温泉に大分人出があるようで、温泉周辺では大型バスが沢山右往左往している。そうこうしている中に段々に陽は落ちてくるし、榛名湖までもまだ10㎞近くはある。バカバカしくなって途中のコンビニの駐車場でU-ターンして帰って来てしまった。
 帰り道は関越までは順調であったが、児玉本庄辺りからまた渋滞で、それも半端ではない渋滞に巻き込まれてしまった。頭上の標識には、鶴ヶ島ICから練馬まで40㎞の渋滞で120分と出ている反面、児玉本庄近辺は3㎞の渋滞だと言うので辛抱して擦り抜けを続けていた。しかし、3㎞どころか何処までも何処までも大渋滞である。結局東松山まで渋滞が続いていた。東松山を過ぎてやっと少し流れ出したが、そこから鶴ヶ島ICまでは如何程もない。もう擦り抜けでいい加減くたびれていたが、もっと遅くなればもっと混むであろうと勇気を奮い起こして、そのまま鶴ヶ島ICを通り過ぎた。実際には所沢を過ぎたあたりから流れだし、三郷への分岐点位までは何とか走れたがそこから先は何時もの通り動かない。結局、家に辿り着いた時には総行程251㎞に過ぎないのに、ガソリンは空っぽ、僕はもうヘトヘトになってしまっていた。
 そして今日である。今日は昼から外出する用があったので、用が済んだ後の夕方、東京駅へ出た。目的は東京駅の復元完成後、何度か通ってはいるが未だドームを中から見たことがなかったのでドームを見て、ついでに三菱一号館美術館で開催されているシャルダン展を観る事であった。東京駅の復元は、日本人の建築家が設計した西洋建築と言う意味では文化的な価値はあるのだろうが、建物としては別に僕にはそれ程特別な感慨はない。この程度の建物は欧州に行けば珍しくないし、保存は悪いが似たような、しかも復元ではない昔のままの建造物はインドネシアですら大きな街には点在している。外観は旧いレンガと新しいレンガの違いが目立っていて、いかにも復元しましたという印象で、もうすこし年月を経ないと趣は出てこない。と、僕にはそれ程大騒ぎするほどの建物には思えないのだが、未だドームの実物を見たことがなかったので、やはり一度は見ておこうと思ったまでである。確かにドームはそれなりの物ではある。しかし、やはりそれ程大騒ぎするほどの物には見えなかった。それでもお上りさんよろしく、一応写真も撮った。けれども何処にでも出回っている写真と同じ構図で、今さらここにアップするのも気が引ける代物である。
 そして三菱一号館へ向かったのだが、何と今日は月曜日で休館日であった。確かに美術館には月曜日が休館と言う処が多いが、そんな事はコロッと忘れていた。仕方がないので一号館の中庭を通り抜けて、有楽町までブラブラと歩いた。有楽町まで歩くのは久しぶりだったので、すっかり様変わりしている街並みは新鮮であった。何処かヨーロッパの様な、バタ臭い街並みである。しかし、歩道は広く取られていて、車道は綺麗に整備されている。平日の夕方と言う事もあったのかも知れないが、街路樹の下を大層気分よく歩く事が出来た。
 それにしても、昨日から余りにも物事が上手く進まないので、ヤケになって有楽町でケーキを食べた。最近は余り外で甘い物を食べる事はしないのだが、未だアルコールには早いし、今日はそうでもしないと気が済まなかった。これで験が治ると良いのだが。