baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 伊豆半島ツーリング

 中東を歴訪中のオバマが、ヨルダンのアブドラ国王とフセイン皇太子と談笑している写真が新聞に載っていた。この写真を見て、忘れがたい事件を思い出した。と言うのは、国王親子に対してオバマが腕組みをしているのである。1997年のアジア通貨危機でルピアが対ドルレート10分の一以下になってしまったインドネシアスハルト大統領が、IMFの支援を受け入れる事にしてその覚書にサインしている処を、時のIMFの専務理事が腕組みをして見下ろしていたのが大々的にインドネシアの新聞に掲載されたのである。これを見たインドネシア人は激怒し、IMFからの支援を拒否するべきだと言う世論が一挙に高まった。スハルトの時は、座ってサインしているところをIMF専務理事が見下ろしていた。その時の専務理事はフランス人であったからそれ程背は高くない。一方今日の写真は、オバマもヨルダン国王親子も共に立っているが、オバマの背が高いからやはり見下ろしている様に見える。オバマの顔が笑顔である事だけが救いである。今日のシリア国民の心中や如何ばかりかと、余計な気を遣ってしまう。
 今日は久しぶりに、本当に久しぶりにツーリングをした。現役時代の若い仲間と伊豆半島に行って来た。昨年も丁度今頃伊豆半島へ出掛けたのだが、集合場所は昨年と同じ西湘バイパス西湘PAで8時半とした。僕は少し早めにと思い7時前に家を出たが、環八、1号線、134号線、どこも朝から結構な渋滞で、西湘PAに着いた時はもう5分前であった。そして、その僕が一番乗りであった。

 薄曇りの天気であったが、国府津の海は気持ちよく澄み渡っていた。

 全く関係のないバイクの集団。ただ、僕のバイクが左端に映っているのだ。
 昨年は東伊豆の海岸沿いを135号線でずっと下ろうとして、伊東辺りからとんでもない渋滞に巻き込まれ、更には冷たい雨にまで降られて早々に退散すr羽目に陥った。そこで今年は伊東から修善寺方面へ折れて、修善寺から天城越えをした。

 天城の浄蓮の滝。滝壺の近くには、鏡面仕上げの黒御影石にロシアの墓石の要領で石川さゆりポートレートが掘られていた。ロシアの墓石を知っていれば、あれはどう考えても墓石なのである。石川さゆりには何とも気の毒な、縁起の悪い趣向である。流石に石川さゆりの縁起の悪い石彫は写真を撮らなかったが、ロシアの墓石とはこんなものである。

 滝壺までは結構沢山階段を下りるので、帰りの登りはきつかった。室生寺の石段を思い出した。
 浄蓮の滝から下田へ出たが、道路は空いていて何とも快適であった。そのまま西伊豆へ回り、松崎町へ。

 今年はもう季節外れで、河津では桜の花びら一枚見る事が出来なかったが、松崎町では未だ4分咲きぐらいであろうか、歩道を覆う桜並木は来週半ばぐらいが見頃ではなかろうか。
 松崎町から17号線で海岸沿いに沼津へ出たが、17号線も殆ど車がおらず快適なツーリングを楽しめた。沼津から新東名で帰途についたのだが、秦野からは20㎞の事故渋滞で、何とも傍迷惑な事であった。未だ明るかったので必死に擦り抜けたが、随分と草臥れた。帰宅は7時20分、走行程435㎞。この頃はどうも走行距離が延びなくなっている。