baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 靖国参拝

 安倍総理の供物奉納や安倍内閣々僚の靖国参拝で、また中国や韓国が騒いでいる。戦後70年経つのに、未だに馬鹿の一つ覚えの如く靖国参拝を非難する彼等にはもううんざりである。歴史認識云々と言うが、他国侵略は許されないとは言え、それこそ歴史的にやむを得ない面もあったし、第二次大戦には功罪の功もなかったとは言えない。例えば多くのアジアの国々が白人の桎梏から解き放たれたきっかけは、日本軍の侵攻にあった事は論を俟たない。中韓はそれらを総括した上での歴史認識を70年も経ったのだからそろそろ受け入れても良いのではないか。中国共産党蒋介石を台湾に駆逐できたのも、言い様によっては大日本帝国のお蔭ではないか。もっとも反日教育の為に歴史を捻じ曲げた嘘の教育をしている中韓には、現行路線を推し進めるしか道はないのであろう。
 と、外国にとやかく言われる筋はないとは思いつつも、僕自身にも靖国神社には抵抗がある。その根っこを色々自分で突き詰めて見ると、戦没者が祀られているのが神社である事が問題なのだと思う。神道は僕に言わせれば宗教と言うよりは日本の伝統文化と言う方が当たっているのだが、しかし神道で葬式を出す人もいるように宗教の一面があるのは否めない。何よりも神道は右翼の象徴でもある。そういう偏った組織に大戦の犠牲になった兵士たちを一律に祀る事には筋が通らない。しかも戦没者の中には仏教徒キリスト教徒も無宗教徒もいようから、むしろ神道よりは仏教徒の方が遥かに多い筈だから、それを一緒くたにして神社に祀るのが可笑しいのである。
 国の為に散った英霊に参拝する事の何処が悪いのか、外国にとやかく言われる事ではない、と言う理屈はその通りである。誰がアーリントン墓地に参拝しようが、それが外交問題になったなどと言う話は聞いた事がない。それなら日本も戦没者を共同墓地に埋葬すれば良い。宗教と無関係な戦没者記念墓地でも作れば良い。戦犯をそこに合祀するかどうかは別の議論だが、宗教に拘らない公園の様な墓地にすれば良い。戦犯については、戦犯にそれだけの罪があったかどうかは実はまた別の議論だと思うが、それは置いても僕個人は絞首刑になった時点で罪は購われたのだから、遺族が望むなら別に合祀しても構わないと思う。それはともかく、そもそも戦没者を引き取って自己の利益にする靖国神社にも問題があるし、その問題を放置している政治にも問題がある。何よりも神道の現人神である天皇すら参拝しない靖国神社など、その存在自体が疑わしい。それやこれやをひっくるめて、家族ぐるみでピクニックでも出来そうな、明るい戦没者記念墓地を作るのである。そしてそこには、間違っても遊就館のようなコンセプトの曖昧な物を作ってはならない。
 相も変らず閣僚の靖国参拝を大騒ぎして外交問題に仕立て上げ外国干渉する中韓には辟易するが、「天皇万歳」と死んでいったからと十束一絡げに全ての英霊を神社に祀る事は早急に見直した方が良いと思う。そうすればもっと多くの国民が素直に大戦の犠牲になり、今日の民主国家日本の礎になった兵士達を参拝するようになるであろう。