baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 行方不明のマレーシア航空機

 クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機B777が行方不明になって丸二日経つ。未だに機体も発見できていないと言う事は、海上に墜落したと考えるのが妥当であろう。総員239名の乗客と乗員は、不時着水して救命ボートに乗る暇があったら良いが、時間と共に生存の可能性が薄れていく。何とも痛ましい事である。
 何の根拠もないけれど、無責任な推理をすれば、やはりテロによる墜落、またはテロリストの持ち込んだ爆発物の誤爆による墜落ではないかと僕は思っている。何故なら、最近の飛行機は本当に良く出来ていて、昔の様に突然積乱雲に突っ込んで大暴れする様な事は昨今は皆無であるし、乱気流に入っても機体制御が極めて迅速且つ絶妙にコントロールされる様に出来ているから、離陸後1時間も経って、既に安定飛行に入っている状態であればちょっとやそっとの故障で墜落するとは思えないからである。
 一方、マレーシアという処はイスラム教徒は誰でもビザ無しで入れる国である。従い、以前から国際手配されている様なイスラム系テロリストが自由に出入りしていると聞く。更に東マレーシアにはイスラム右派が多く、テロリストではないにせよ心情的にはシンパと言える人々も混じっている。事実、インドネシアに入って来るテロリストは、マレーシア経由で密入国してくるケースが殆どである。インドシナ半島から離れていて警備が手薄な事もあり、東マレーシアにはテロリストの軍事訓練施設があったりもする。
 これらを綜合すれば、そこには新疆ウィーグル族のテロリストという犯人像が浮かび上がって来る。漢族の一方的な併合と圧政に苦しみ、更には北京政府の強烈な締め付けで多数のウィーグル人が逮捕、拘束され行方不明になっている昨今、ウィーグル族の絶望的なテロは益々激しくなっている。調度今月の5日から、北京では全人代が開かれている。直前には雲南省昆明で無差別テロが起きたばかりで、このテロ事件の犯人も中国政府は即座にウィーグル族と断定し、またまた多数のウィーグル人を連行している。そしてウィーグル族はイスラム教徒である。マレーシアに潜伏しているテロリストの支援を受けて爆発物の提供を受け、北京に戻り漢族に新たなテロ攻勢を掛ける目的があったとしても少しも不思議ではない。或いは行方不明になった航空機に多数搭乗していた中国人の中に標的がいたものか。タイでパスポートを盗まれたオーストリア人とイタリア人への成りすましが2名いたという話もあるが、欧米人なら麻薬絡みではあってもテロの可能性は低いと思う。
 一時期は、米国人が多数乗っている飛行機は避けた方が良いとか、あるいは米国フラッグの航空機にはなるべく乗るなと言われていたが、これからは中国フラッグ、或いは中国人が多数搭乗している飛行機には乗らない方が安全かも知れない、と言うのは些か空想が膨らみ過ぎであろうか。