baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 本当に困った中国と韓国

 中国の裁判所がが戦争前の話を理由に、商船三井の大型鉄鉱石運搬船を差し押さえたと言う。それも和解の話し合い中の、突然の差し押さえであったらしい。戦前の事の真偽は知らないが、何れにせよ国交正常化の際に過去の債権債務は全て精算された筈である。最近になって中国側は一方的に国家間の債権債務と民間のそれを区別し始めたようであるが、そんな屁理屈は聞いた事がない。
 今回の差し押さえについても同じ談で、中国政府の正式見解は単なる民間の訴訟事件であり政府は無関係と言っているようだが、元重慶市薄熙来共産党総書記の失脚とそれに続く茶番劇裁判にも明らかな様に、中国の裁判などは党中央幹部の意向次第で如何にでもなることは衆目の知る処である。今回の事件では、習近平政権の意向が強く働いている事は論を俟たない。
 これが中国の強盗外交である。尖閣諸島で中国の漁船が日本の巡視船に体当たりした時には、不幸にも時の我が国政権が中国に叩頭外交をしていた民主党政権であった事もあり、日本が一方的に虚仮にされた訳だが、他国から物を盗む、強奪する、必要なら暴力をも振るう、と言うのが昨今の中国の外交手段である。元来中国人は、喧嘩になっても勝ち目があって金になると見通せば、どんな無理無体でも仕掛けてくる人種である。
 そんな傍若無人の、暴力団もどきの血が脈打つ中国であるから、今度は南シナ海で大量のメタンハイドレートが見付かったと言えば、フィリピン、ベトナム、マレーシアなどとの領有権問題は何処吹く風で、正式に開発に乗り出すと公表したらしい。中国の横暴ぶりは、クリミヤ半島併合のロシアすら足下にも及ばない、もはや看過できない処まで来ている。
 一方の韓国は相も変わらず物乞い外交である。慰安婦問題は一見なにやらそれなりの言い分を持っている様だが、既に解決している問題を何度も何度も蒸し返しては日本から少しでも金銭を恵んで貰おうと言う乞食根性丸出しであって、言い分など何もない、歴史認識云々を論じるまでもない卑しい魂胆丸見え外交に過ぎない。最後は筋に少し目をつぶって何がしかの施しをやれば済む事だから、考え様によっては極めて扱いやすい。要するに端金を呉れてやれば良いのである。中国が面白がって横から焚き付けるものだから、韓国も己の実力や立場を忘れて何やら言い募るが、所詮は小銭の話だから腹は立つけれども何れ事は納まる。と鷹揚に構えていられるのも、所詮は韓国の軍事力が日本にとっては未だ大した脅威ではないからである。
 それに反して中国の強盗外交は、己の力に頼って昨今はとみに露骨になっている。放っておくと、嵩にかかって爪を伸ばしてくるので始末に悪い。精神俗悪な強盗と本気で争うのは如何にも馬鹿々々しいのだが、かと言って大人しくしていればずかずかと上り込んで来て乱暴狼藉を働く。その上隣近所には悪口雑言を言いふらし、それでも黙っていれば世間から、恰もこちらが悪かったかの印象を持たれてしまう。結局外交は力関係が一番重要で、善悪ではなく強弱で事が物事を決する世界である。
 勿論今の世の中、日本一国で何が出来る訳でもないが、かと言って強盗に家を蹂躙されるのを黙って見ている訳にも行かない。然すれば先ずは軍備を強化するしかない。尖閣諸島自衛隊を駐屯させ、地対空、地対艦ミサイル基地にしても良い。つまらぬ金を遣うのは何とも馬鹿々々しいが、相手が突っ掛かって来るのだから仕方がない。日本の資産回収を始めるのも一案かも知れない。日本の企業が引き揚げたら、ダメージは日本よりも中国の方が何倍も大きい筈である。勿論日本もそうなった時には無傷ではないが、ほんの暫くの辛抱である。僕らの次の世代には、今の共産党政権は崩壊して中国は分裂し、今の共産党独裁政権よりは遥かに増しな国に生まれ変わる。それまでの辛抱である。