baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 打ち続く悲惨な事件

 マレーシア航空の旅客機が地対空ミサイルに撃墜され、298人の乗客、乗員が全員死亡したと言うニュースが、当地のテレビに17日夜から流れ続けている。犠牲者にはインドネシア人が12人含まれていて、ニュースには涙にくれる犠牲者の遺族や、未だうら若い犠牲者の生前のにこやかな笑顔のビデオなどが流れ、悲惨な事件への憤りが募る。150人を超える犠牲者が出たオランダは、元々インドネシア宗主国なので未だにオランダに身内が住んでいるインドネシア人も多く、実際一部の犠牲者は回教正月を控えて里帰りをするところであった。今後乗客についての情報開示が更に進めば、国籍はオランダながらインドネシア人の犠牲者が増える事もあり得、インドネシアではこの悲惨な事件は日本以上に身近な事件となっている。
 同時に連日ガザが空爆に曝され、一昨日からはついにイスラエルの地上軍が侵攻を開始し、パレスチナ側の市民や子供の犠牲者が増えているニュースもひっきりなしに流されている。インドネシア市民の寄付で建てられた学校が、やっと完成したその翌日にイスラエルの爆撃で破壊された、というニュースもある。そこにはハマスの戦闘員などは一人もおらず、増してやロケット砲などの武器は一切なかったと言う。圧倒的な武力を持つイスラエルの一方的なパレスチナ攻撃は、イスラエルが宣伝するほど限定的な攻撃であるはずもなく、余りにもワンサイドの破壊と殺戮は誰の目にもフェアーではない。既に300人近い市民が死亡し負傷者は2,000人に達すると言う。国連決議も無視して際限なく領土を拡張するイスラエル、そのイスラエルにより領土は略奪され人権も平穏な生活も制限されているパレスチナ人、宗教問題は横に置いても、誰の目にも理不尽は明らかである。
 こういう、理不尽極まりない悲惨なニュースを終日目にしていると、如何にも居た堪れない。世の中に理性や道理、正義はないのかと悲しくなる。