baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 平成26年紅葉狩り総集編(1)

 今年はたまたまなのだけれども、紅葉を本当に堪能した年であった。10月10日は志賀高原と北志賀で、10月25日は那須、磐梯吾妻、伊達で、先週は矢櫃峠、山中湖、甲州で、そして今日は秩父奥多摩へ、志賀高原以外は全てバイク旅で、今日を別にすれば何処も僕の行った頃が丁度紅葉の盛りであった。流石に今日の秩父奥多摩は少し見頃を失していたけれど、それでもまだまだ見応えのある景色が沢山あった。10月は何れも所用で出掛けたのだが、先週と今日は忙中のウサ晴らしツーリングである。福島の温泉宿の若女将から聞いた話では、紅葉は朝晩の温度差が激しいと綺麗に色付くのだそうで、今年はその条件に適った年なのだそうである。
 今日は未だ奥多摩を知らない知人の案内が目的だったので、知人の家から足の弁が良い関越道の東松山を集合場所にした。東松山ICから254号に入り、程なく県道11号を左折してそのまま定峰峠を経由して国道299号に出、299号を左折して芦ヶ久保の道の駅で最初の休憩。次に正丸トンネルの手前で県道53号に右折し、松ノ木トンネルで53号をショートカットして軍畑国道411号に入り、御岳経由奥多摩湖へ。奥多摩湖ではまだ11時過ぎだったので一休みだけにして、そのまま深山橋を渡って奥多摩周遊道路に入った。僕は本心では411号を塩山まで案内したかったのだが、知人は余り遠出を好まぬのか、奥多摩湖を見て満足してしまったらしい。奥多摩周遊道路はその日の運で走れたり走れなかったりと、落差が激しい道である。今日は生憎運の無い日だったようで、制限速度で走るのは良いとしても、全くメリハリもなくノロノロ走る車の後ろについてしまい、逸るバイクを抑えるのに苦労してしまった。そのまま桧原街道に入り、東京の秘境と言われる数馬を抜け、五日市の手前で昼食を摂り、知人とはそこで別れた。二人ともそこから帰宅したのだが、五日市から先はお互い、一緒に走る義理もないので別れただけの事である。
 桧原街道で知人が燃料を補給したので、そこの人に何処か美味い蕎麦屋はないか訊いてみた。すると何とも親切に、それも別の人も加わって、懇切丁寧に地元の店の紹介をしてくれた。のみならず道順も事細かに教えてくれた。桧原村は未だ東京ではあるけれど、地元の人の性格は東京人のそれよりも地方の人の性格に近く、如何にも親切で有難かった。そして言われた蕎麦屋に入って見たら、揃いのジャンパーを来た年配の男女の一団が先客であった。揃いのジャンパーには僕は聞いた事も無い名前がかいてある。誰なのか尋ねたら、贔屓の演歌歌手なのだそうである。その歌手が今日の昼間に五日市で講演をするので、わざわざ八王子からやって来たと言う。八王子から五日市でも結構時間が掛かろうに、秋田公演にもついて行ったそうである。何時か紅白に出られるようにと応援しているのだそうだが、東京と雖も何だか別世界に来た感であった。

       定峰峠からの秩父市の俯瞰光景)

 (県道11号線添いのせせらぎを見下ろす民家と色付いた木)




        奥多摩湖の紅葉風景4枚)