baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 久しぶりのツーリング

 入院騒ぎの間の鎮痛剤のお蔭で四六時中うつらうつらしていたのと、相部屋の患者の大いびきと奇声で夜寝られなかったのとで、すっかり体内時計が狂ってしまい、夜昼が逆転してしまった。昼間に時間があるとつい寝てしまうので、一年発起してツーリングで時計を直すべく、三連休の最終日に久しぶりのツーリングに出た。目的は、以前一度走った事があり気に入ったのだけれどもその後道路閉鎖などで未だリピート出来ていない、新潟県津南町から栄村を抜けて奥志賀に出る県道502号を走る事である。出発前に志賀高原で昼食を摂る処までは決めていたが、そこから先は行きあたりばったりである。
 6時20分に家を出たが、三連休の最終日と言う事で関越道の下りは順調であった。最初の休憩場所、赤城PAには予想よりも20分程早く着いた。一休みして、再び関越で月夜野まで行き、そこから17号へ出て三国峠を越え、湯沢を過ぎて353号へ入る。三国峠から湯沢へ到る17号線は、何時走っても風光明媚で目が洗われる。沿道の建物もバタ臭いデザインの建物が多く、ふと外国を走っている様な錯覚に襲われる。353号線とは十日町の辺りで別れて117号線に入り、津南町を横断して横倉に到り、横倉トンネルを出たところで細い道に入り川を横断してお目当ての502号線の出発点に到達する。ここまでは交通量も少なく出だしは極めて順調である。ただ少し日差しが少し強すぎた。
 502号線は想像以上に道路の状態が良く、全長50数kmに及ぶ全線ワインディングの道路は期待に違わず大満足である。ただ道幅が狭く交通量が少ないので、偶に道路の真中を我が物顔に走って来て、下手なのかバイクが目に入らないのか、減速もせずにそのまま真中を走り抜ける馬鹿ドライバーがいるので気は抜けない。一度などはブラインドの右コーナーから突然軽四輪が結構なスピードで飛び出してきて、まったく減速もせず避けてもくれないので、こちらはあわやガードレールに接触かと肝を潰された。この時は流石にドライバーの顔を見る余裕は全くなかったが、相手はそのまま行ってしまった。とんでもない車があったものである。しかし1時間たっぷり、ワインディングを堪能し、無時に奥志賀へ抜け、さらに志賀高原で早目の昼食を摂った。
 ここから先は白根山を超えて草津経由で帰る手もあるけれど、天気予報では群馬県は午後に雷雨があると言う。群馬県の雷雨は半端ではなく、以前前橋の辺りで高速道路が10㎝程度の水溜りになり、ヘルメットのバイザーが大雨で視界が掛け値なしのゼロになり、サーヴィスエリアに逃げ込もうにも何処を走っているのか全く分からぬままに、先行車のテールランプだけを頼りに走らざるを得なかったことがあるので、この時期の群馬県の雷雨だけとは遭いたくない。そこで少し遠回りになるけれど小布施町、菅平を経由して佐久へ出る事にした。
 志賀高原から中野に出る292号は快適なのだが、406号に入ると一般の生活道路なので混雑が始まり、その上高原を下りたので外気は上がる一方、ヘルメットの中は蒸し風呂の様になってしまう。冗談抜きで熱中症が心配される状況になってしまい、危険を承知でメッシュのライディングジャケットを脱ぎ、T-シャツ1枚になっった。それでも暑かった。幾ら水を飲んでもトイレに行きたくならない。
 佐久から先もどうするか決めていなかったが、余りの暑さに疲労も感じ始めたので、佐久から蓼科スカイラインで茅野に抜け、南諏訪から中央高速で帰る事にした。蓼科スカイラインに入ると木陰の山道なのでまた涼しく、交通量も少なく快適なライディングで白樺湖に抜ける事が出来た。そこから南諏訪まではもう一走り、三連休最後の休日で中央高速の渋滞は避けられなかったが、それでも「小仏トンネル渋滞30㎞」という表示程の渋滞でもなく、9時には家に辿り着いた。写真はSDカードをPCに入れ整理しようとした際に何かトラブルがあったらしく、メモリーが全て飛んでしまった。カメラに戻しても、もう画像は出て来なかった。という訳で残念ながら写真は一枚も残っていない。デジタルはこれが怖い。
 とにかく家に帰った時にはもうクタクタで、無時に体内時計のリセットには成功した。総行程653.3㎞、最近では比較的長い行程であった。