baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

着地点の見えない沖縄県知事の暴走

沖縄県知事翁長雄志の暴走が、止まるどころか益々激しくなっている。沖縄の米軍基地の必然性については、僕は何度か本ブログに書いているので今更繰り返さないが、昨今の翁長雄志はまるでインパール作戦を率いた牟田口廉也の如き狂乱ぶりである。そこには長として全体像を俯瞰する器量は微塵もなく、勝利への目算も全くないまま単に猪突猛進、徒らに消耗を重ねているだけである。もはやその頭からは、世界一危険な普天間基地の移転という目的すら喪失してしまっている様に見受けられる。ここまで政府に逆らってしまった挙句に、例えば振興費を削られ、基地交付金を削られ、それで沖縄県民全体に責任が取れると言うのであろうか。実際これだけ政府の政策に逆らうのであれば、納税者の末席に名を連ねるだけの僕でも、我儘放題の沖縄ではこれ以上貴重な税金を無駄遣いしないで欲しいと思う。年間900億円になんなんとする基地借地料はともかく、沖縄振興と称して投入される年間3300億円もの税金は果たして妥当と言えるだろうか。
県知事という、沖縄全土を司る立場にあるのだから、沖縄県内にある様々な声を汲み上げて最大公約数で纏めて行くのが翁長雄志の仕事の筈である。にも拘らず、その辺野古の地元、名護市にすら移設容認を掲げる自治体が3区もあること、或いは辺野古では実は7~8割の住民が移設容認派であると言われている事、沖縄では軍の求人には通常20倍もの応募がある事、などはひたすら無視して辺野古移設反対一辺倒では沖縄県の長とは言い難い。容認派は金に釣られていると言う声がある。しかし日本一失業率の高い沖縄の中でも地元の産業に乏しく、税と交付金だけでは苦しい自治体が、控えめに容認と言いながら実際には基地に来て貰って地元の雇用を増やし、地元企業や商店の売り上げを増やし、更に政府から基地交付金を貰いたいと言う本音があっても、それが現実であればそれはそれで良いではないか。しかも辺野古移設反対派の多くは、実際には辺野古から山を挟んで反対側に10km以上も離れた名護市中心部の、多くは基地とは関係のない生業を持つ住民で、基地の騒音被害をまともに受ける辺野古の住民の声ではないとも聞く。
とに角翁長からは、県の知事として何処を着地点としているのかが全く見えて来ない。唯々辺野古への移設反対と言う、勝ち目のない喧嘩に突き進んで徒らに興奮しているだけなのである。本来政治家であるなら、反対運動をカードとして出来る限り有利な条件を政府から引き出し、結果として普天間基地は返還され、沖縄の基地負担も徐々に軽減され、更に沖縄全体が底上げされる様な結論に持って行くべきなのだが、翁長にはもうその冷静さは期待できない。狂気の塊と化して自説を一方的に主張するだけで、そこに解決に向けた話し合いの余地が少しもない翁長を見ていると、全く非生産的であった70年代の全共闘を彷彿とさせる。沖縄県民も、とんでもない知事を選出してしまったものである。可笑しな選挙結果と言えば、名護市長に選出された米軍基地反対派の稲嶺進も、キャンプ・ハンセンの土地の一部返還には反対していると言う。理由はその土地から上がる年間1億3000万の借地料が市に入らなくなるからだと言うからいい加減なものである。そして、今日の辺野古移設の混乱を招いた元凶、史上最悪の痴愚・狂気・妄言宰相であった鳩山由紀夫もまた、可笑しな選挙の産物であった。