baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 また韓国のご機嫌伺い

 菅直人が韓国に対して日韓併合に対する反省とお詫びの首相談話を発表した。15年前には村山富一が、5年前には小泉純一郎がそれぞれ首相談話を発表しているが、韓国に的を絞って発表したのは今回が初めてである。民主党では小沢一郎山岡賢次のような朝鮮半島出身の人が実力を握っているので、外国人への参政権付与だとか今回の韓国だけに対する反省とお詫びだとか、何とも偏向した対応をしている。こうして見ると、やはり第三国人の血を引く政治家は要注意と言わざるを得ない。こんな一国を相手にした首相談話などを発表したら、中国やその他のアジア諸国が同様の談話を要求した時にどう対応するつもりであろうか。外交音痴の民主党と言う事は昨年の政権樹立以来、常に危惧して来た事だが、それにしてもまた酷い事を思慮もなしにしてくれたものだ。今は与党を外れた、やはり朝鮮半島出身の福島瑞穂に到っては、「補償問題や慰安婦の問題には触れていないが」とまだまだ不満の様子である。福島のような第三国人社会主義者の意見を聞くのは時間の無駄だから放っておけば良いが、それにしても日本の政界に何と朝鮮半島出身者の多い事か。出自が問題なのではなく、日本と朝鮮半島を秤に懸ける時に日本の国益を犠牲にしても朝鮮半島を第一義に考えるのが問題なのである。
 それに対する韓国の反応を見れば、日本が如何に馬鹿な事をしているかが如実に分かる。「反省とお詫びは評価するが、問題はこれから日本がどう行動するか」だとか「日本国民全体が同じ気持ちを持つ事が重要」とか、明らかに日本を見下した言い方をしている。竹島という領土問題も未だ解決していないのに、日本はわざわざ相手を見上げるような事をしてしまった訳だ。日本が韓国を併合した事は決して威張れた事ではないと僕も思うが、他方で事の善悪はさておき歴史と言うものはその時点での必然であった訳である。従い、併合は正しかったとか、併合したから韓国は近代化した、だとか強弁を言う積もりは全くないが、かと言って日本を卑下する必要も全くないのである。韓国には気の毒な事をしたけれど、歴史の必然であったのだ。同様、戦後の一時期、日本は一方的に線引きされた李承晩ラインで随分泣かされた。しかし、今時その時の文句を言う日本人はいない。韓国が日韓併合について100年も経った今も文句を言い続けるのなら、日本だってつい50年程前迄泣かされた李承晩ラインの蛮行に文句を言ってしかるべきなのである。となると結局の処、過去の歴史を暴きたてて反省とかお詫びとかを要求したり表明したりするのは全く無意味であって、事の善悪を判断して悪事は繰り返さないようにし、将来に向けて出来る限り友好関係を発展させるべき、という事になる。
 今般同時に、朝鮮王朝儀軌という、今は宮内庁が保管している朝鮮王朝の式典の手順や様子を書いた書物、167冊を手渡すと言う。権利関係は既に韓国側が放棄した事になっているので、手渡すという言い方になるらしい。貴重な文物は散逸、毀損させてはならないが、その惧れがなければ本来の持ち主が保管するのは結構なことである。何も日本が持っている必要はない。しかし、美術骨董品の類は、何が貴重で何はそれ程目くじらを立てる程のものでもない、という基準が曖昧である。今回の朝鮮王朝儀軌は、明らかに韓国にとって歴史的に重要な書物のようであるから、ことさら神経を立てる事もなさそうだが、一般的には発見した経緯とか、一概に持ち主を特定出来ないケースもあろう。それを一様に韓国の古美術品だからと言って、韓国に手渡すのも可笑しな話である。今回の菅政権のパーフォーマンスは、中途半端に後先の考えも無しに軽はずみな事をしたが為に、今後様々な問題が惹起されるような気がしてならない。下手をすれば事は韓国に限らず、日本が大戦中に占領したアジア全体の国々に及ぶのではなかろうか。不人気の政権の人気回復策のパーフォーマンスと政権内の朝鮮半島出身者の思惑が重なったものであろうが、明らかに国益に反する軽挙盲動であった。