baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 韓国が米国とFTA

 韓国が二国間貿易協定で日本を二歩も三歩も引き離していると昨日書いたばかりの今日、同じ韓国とのFTAを今度は米国議会が承認したとのニュースが流れた。米国とのFTAは韓国でも、特に農業関係者の反発は強いようであるが、大局的には間違いなく正しい道であろう。例えば韓国の果物、僕の知っている処で言えばリンゴや梨は、日本のそれに比べれば未だ未だ大幅に改良の余地があるから、韓国の農業従事者はそれほど嘆く事はない。もっと品質の高い物が既に現実の目標として存在しているのである。
 米国では新たな投資や雇用に大きな期待を寄せていると言う。7万人の新たな雇用が生まれると言う。日本はいよいよ後塵を拝している。そして日本の工業製品は、世界で最大の市場である米国で韓国製とは互格に競合出来なくなってしまうのみならず、日本製品の大きな受け入れ先である韓国でも、米国製品が競合する商品では対等な戦いが出来なくなる。農業は日本のGDPに占める割合は5%程度であるが、その5%に配慮するが余りに、日本はどんどん孤立化を深めている。
 鳩山、菅と二代続いた民主党政権無為無策なばかりか日本の足を引っ張る事ばかりに専念していた間に、韓国はEUのみならず米国ともFTAを締結して、着々と経済基盤を固めていると言える。米国には、日本は最早頼むに足らずと不信感を募らせている節もある。日本にはこれ以上躊躇している暇はあるまい。玉石混交、リベラルから極左、ベテランからズブの素人にも及ばない議員までが混在する民主党だが、やっと鳩山、菅よりは可也まともな政権が出来たのだから、ここは野田政権に果敢な戦略策定と実行を切望するものである。野田佳彦が単なる低姿勢だけなのか、実は党内で十分なリーダーシップも発揮できるのか、これからがその真価が問われる正念場である。