baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 日本の情けない防諜体勢

 今日からまたインドネシアに出掛ける。今月二度目となる。この頃は出張はインドネシアばかりになってしまったので、幾ら住み慣れた処とは言え少々飽きてきた。それでも2ヶ月も飛行機に乗らないと尻がムズムズしてくる始末の悪い性癖が出来てしまったので、何処も行く処がないのに比べれば大いに結構な事ではある。現役時代には、一番頻繁だった頃は年間25〜26回、280日海外出張をしていた。合間に国内出張も頻繁にあるのだから一年中家を空けているようなものであった。その頃から、じっとしていると尻がムズムズする様になってしまった。
 今朝のニュースで、またどこかの政府機関のHPに海外からハッキングされたと言っていた。出掛けだったので余り注意していなかったから詳細は分からない。ただここ数年同じ様なニュースを何度も聞かされ、一向に進歩の無い日本のサイバー攻撃に対するセキュリティの無神経さと言うか鈍感さには呆れてしまう。日本にも正規の防諜組織をしっかり作らないと、今の様に各組織任せであれば何時まで経ってもハッカーの進歩に追いつくまい。わが国には特高憲兵隊の暗い歴史があり、防諜組織と聞いただけでアレルギーが出るが、国際社会に身を置いている以上そんな悠長な事を言ってはいられなくなっている。
 そんな事を考えていたら、リムジンバスに並走して「ゆりかもめ」が走っていた。この電車は無人運転なのである。乗務員が一人も乗っておらず、完全なコンピューター・コントロールの自動運転である。日曜の朝だと言うのに結構乗客も乗っている。例えばあのゆりかもめの運転システムがハッカーに進入されて、運転システムを乗っ取られたら恐らく大事故を引き起こすのは簡単であろう。成田空港ではシャットルにのって本館から離れたターミナルへ移動した。このシャットルも無人運転である。ただこちらは見たところケーブルで運転されているので、運転システムが乗っ取られても電車同士の衝突と言う事にはならないのだろう。終点で建物に激突する程度が精一杯なのだと思う。しかし、何れにしてもハッカーがテロリストであれば、相当死傷者が出るのであろう。
 陰湿なテロは絶対に許せないのだが、イスラエルがテロを止めない限り、そして米国議会がユダヤ人に牛耳られている限り、イスラム原理主義者の卑劣なテロもなくなるまい。そうであれば、日本は官民一丸となって海外からのサイバー攻撃への防御体勢を整え、更には防諜体勢もしっかり整えないと、機密漏えいのみならず知らない処でテロ攻撃の脅威にも晒されているのではなかろうか。