baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 高齢化社会

 今日は免許の書き換えに行った。つい最近迄は視界深度の検査は視力検査とは別にやったのだが、今日は同じ器械で出来るようになっていた。慣れないのでちょっと戸惑ったが、それでも何とかパス出来た。視力は未だ裸眼で0.8は問題ない。未だに眼鏡を持っていないのが僕の自慢である。
 今は申請書に貼付する写真も不要になり、更新手続きはあっという間に終わってしまった。何事も効率が上がるのは結構なことである。もっとも僕は過去1年間に二度も違反をしているので、何れも原点1点の軽微な違反ではあったのだが、2時間の違反講習を受けさせられてしまった。従い新しい免許は青色で有効期限も3年である。しかも免許更新時から遡って5年以内に二度以上の違反をしている人は違反講習を受けなければならないそうだから、次回もまた二時間講習を受けなければならないらしい。そして次々回の更新時はその有効期間中に70歳に引っ掛かるから、5年間有効の免許は何れにしても貰えない。何ともモティベーションの下がる話ではある。
 講習で聞いた話に、都内の交通事故による昨年の死者に占める65歳以上の人数というのがあった。その数字は以下の通りである。

      平成21年中の都内の交通事故死者

            全  体   内65歳以上
   四  輪  車     25     9
   自 動 二 輪 車     47    1
   原 付 自 転 車     11    3
   自  転  車     45    24
   歩  行  者     77    42
      計        205    79

 流石に自動二輪や原付に乗っている人は少ないらしく二輪での死亡事故は少ないが、四輪車で四割、自転車と歩行者では半分以上が65歳以上の人である。確かに自分で運転していても高齢の人の危なっかしい仕振りにドキッとする事が珍しくない。足が遅いのに歩行者信号が点滅を始めてから広い道を渡り始めたり、横断歩道のすぐそばで平気で車道を横断したり、店から左右を見ずにふらっと飛び出して来たり、はっとする事が屡ある。横道から左右確認もせずにいきなり自転車で飛び出され、急ブレーキを踏んだこともある。自転車の飛び出しは携帯片手の若い女性の自殺まがいの飛び出しも経験しているので、何も高齢者に限った話ではないものの、やはり僕の経験でも危ないのは圧倒的に高齢者が多い。
 年配の人は五感が鈍くなっていて、音にも鈍感な人が少なくない。体力が落ちていれば注意力も散漫になる。老いが故の世間への甘えも人によってはあるかも知れない。僕は65歳まではもう直ぐそこだが、僕はそういう歳の取り方はしたくないと改めて思う。今のところ未だ大型バイクも現役で乗っているし、それ程急に衰えるとは思っていないが、しかし自分で思う以上に衰えは駆け足でやって来るかも知れない。そこで外に出たら、後ろから見たら老いを感じさせない身だしなみと真っ直ぐな姿勢で、注意力を持続させ、集中力を保ち、他人に迷惑を掛けないように、常に周囲の状況にマッチした行動をするように、今迄以上に日々心掛けようとの思いを新たにした今日の講習であった。