baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 チャンネル数が減ったNHK

 以前NHKの受信料に付いて書いた時に、NHKのチャンネル数が多すぎるのではないかと書いたのだが、この4月からチャンネル数が一つ減らされた。BS2とHi-Visionが一緒になってBS Premiumというチャンネルに統合された。僕は元々NHKのチャンネル数が多すぎると言う持論だった訳だから、それが減った事には文句はない。しかし普通ならサービス内容が減ればそれに対する対価は当然減らされるべきであろうが、法律に守られた受信料は未だに変わらない。以前国会で議論されていたNHKの受信料を下げる事への予防策を早々と打ったとも思われるが、サービス内容を減らして受信料を下げるのであれば当たり前の事であって、本来ならこの4月から減額させなければならなかった筈である。それをのうのうと従来通り徴収しているのは、言ってみれば泥棒みたいなもので酷く怪しからんのである。
 本来受信料を減額させるか否かの議論は、NHKの経営を合理化してもっとスリムな経営を目指し、その結果として視聴者の負担を軽減しろという議論だった筈である。内部の不祥事が続いたNHKの放漫経営を指弾しての議論であったのだが、それを早々とサービス内容を削ってしまった事になる。ならば本来なら二重に視聴料を減額すべきなのだが、元々の基準になる数字が未だないから二重にすべきと言ってみたところで単なる精神論になってしまう。国会ではこういう汚ない遣り口に惑わされる事無く、チャンネル数を減らした事によって浮いて来る経費もしっかり見込んだ、本来課されるべき厳しい数字を議論して欲しい。
 以前にも書いたが、NHKの放送には相変わらずコマーシャルが多い上に、そのコマーシャル一つ一つがやたらに長い。民放のコマーシャルは時間で売っているからそれ程長いコマーシャルは出来ないが、NHKのは延々と続く。外部の宣伝は勿論できないから自局の番組のコマーシャルだが、これが厭になるほどこれでもかと長い。映画の予告編並みである。視聴料を国民から普く強制的に徴収しているNHKが宣伝をするのはそもそもおかしいのだが、幾ら文句を言ってもどうせ止めないのだろうからせめて民放並みに一件のコマーシャルの長さを決めて欲しいものである。見たくもない番組の宣伝をこれでもかと見せつけられると、意地でも絶対に見てやるかと言う事になる。
 話が逸れたが、NHKの受信料はどう考えてもおかしいと思う。何を基準に徴収しているのかは知らないが、親方日の丸の贅沢な金の使い方が日常化しているから不祥事も起きる。もっと民間企業並みの、贅肉を削ぎ落した経営をして貰わなければならない。ところがその逆にサービス内容を落として尚且つ従来と同じ金額を徴収するのだから、呆れ果てると言うものである。取り敢えず受信料は、少なくともチャンネル数が減った分だけでも一刻も早く引き下げて貰わねばならない。そして長期的には、また持論の繰り返しになるが、やはりNHKも民放並みに番組の内容で勝負してスポンサーを募る民放になるべきである。そうすればNHKを見ない視聴者でも無理矢理受信料を取られるという不合理がなくなる。その上で、スポンサーを付けてはならない番組だけ政府が税金で買い上げるシステムにしないと、何時まで経っても親方日の丸の放漫経営は変わらないであろう。