baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 年寄りの忘年会

 テレビニュースは相変わらず北朝鮮のニュースのオンパレードである。鼻に付くが、核兵器を開発中の、突然ミサイルを発射したり韓国を砲撃したり、また日本に潜水艦で潜入して来たり、何をしだすか分からない隣のテロ国家の政情の先行きが見通せなくなってしまったのだから致し方が無い。とにかく当分は剣呑である。それにしても、国民が餓死寸前の生活を強いられていると言うのに、取り敢えず金正日の後を襲った金正恩の肥っていること、到底20代には見えない。胴周りは130cmぐらいだろうか。父親も病気の前は太かったが、息子はそれをも凌ぐデブである。ひもじい国民があの姿を見てどんな思いを抱くのであろうか。
 僕はと言えば先日も書いたように、今月は忘年会が目白押しである。若い人との会もあるけれど、やはり大体が同年輩との忘年会になる。年寄りが集まれば病気の話と孫自慢が定番のようだが、僕の回りにはそう言う話題の人間は余りいない。僕を含めて未だ仕事をしている人間もいるし、完全に引退していてもゴルフや競馬、ジャズや室内楽など、それぞれ好きな事をやっていて未だ未だ快気炎なのである。お互いに馬鹿話をしては笑い転げている。ただ少し淋しいのは、同年代のバイク乗りはみんな下りてしまっていて、一番年長でもバイクに乗るのは未だ50代なのである。
 そんな中で、笑い話なのだが、ずっと家に居ると居心地が悪いと言う話があった。食事の時間に家にいると、奥方から「また食べるの?」と言う顔をされると言う。「一体なんかい飯食ってるの?」「2回か3回」、「たまには手伝うの?」「いや、全然」、「そりゃあんたが悪い、たまには自分で料理しなさいよ」と言う事になる。もっとも酒は呑めても料理が出来そうな男は滅多にいない。裕福な連中は、現役時代に放ったらかした奥方への罪滅ぼしで海外旅行に連れ歩いている。そこには子供や孫の話が入る余地はない。皆比較的上手に子離れしているように見える。
 家にいてオレオレ詐欺の電話を受けた男がいる。声が違うから直ぐに分かったが、息子だと名乗って電話してきたそうである。相手の番号は非通知になっていて表示されない。暇だから面白半分で話に付き合っていたら、そのうちに100万だか200万を直ぐに用意して欲しいと言い出した。「分かった、そういう話なら仕方が無い、直ぐに用意するけれども、そっちの電話番号を念の為に教えてくれ」と言ったら「何時もの番号だよ。知ってるじゃないか」と言ってどうしても言おうとしないので、「さっさと教えんか、今から警察に電話するんやから」と怒鳴ったら相手も開き直って「こっちはそっちの家も家族の事もみんな分かってるんだぞ。安全だと思うなよ」と脅されて、恐くなって電話を切ったと言う。その後は何事もないそうであるが、冷静に考えればそれはそうであろう、向こうもそっとしておけば危険はないのだからわざわざ正体を曝しに出て来る事はなかろう。しかし、こんな話が僕の周囲にもある事に驚いた。それにしてもオレオレ詐欺にはどうして女性は登場しないのだろう?女性なら会社の金を遣い込んだり投機に手を出したりしないという事でもないと思うのだが、今の処オレオレ詐欺は男の専売特許のようである。やはり若い時は男の方が大分バカなのだろうか。
 未だ風邪がすっきりしない。鼻がグスグスする。今週も忙しいのだが、昔ならこの程度の風邪は気合を入れれば治ったのに、この頃は気合だけでは何ともならなくなって来た。困ったものである。