baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 新野田内閣

 今日から急遽ジャカルタに来ている。前回の出張は8月2日の夜行便で帰国しているから調度2ヶ月ぶりとなる。今朝の東京は雲が低く垂れ込めてまるで梅雨時のような空模様、スカイツリーの展望台の辺りから上は黒い雲に隠れていた。東関道では大型のコンテナートラックが転倒していて、復旧の為のクレーン車や高速道路会社の車などで二車線が塞がれてしまい、かなりの渋滞であった。トラックは前部が大破していたので、何かにぶつかって転倒したのであろう。近くに似たような日本郵便の大型コンテナー車が2台来ていたから、腹しか見えなかったので定かではないが転倒していたのも日本郵便のトラックだったのかも知れない。積載物の積み替えに来たのではなかろうか。別のトラックで新品のタイヤを4本付けた車軸が届いていたり、前の方では古いタイヤや破損したフェンダーなどを積み込んでいるトラックがいたので、恐らくは現場で車軸交換をしてから、牽引するのであろう。大層な事故の様であった。
 野田内閣が大幅な改造を経て再出発した。今回の内閣は短命であるのは間違いないから、明らかな論功行賞内閣である。代表選で野田を支持してくれた代議士に、元○○大臣と言う箔を付ける為だけの抜擢であろう。と言う事は、野田佳彦ももうまともに政治をする気は無いと思って間違いない。政権は既にレームダックになっている。野田には、後は如何に政局を巧みに操って、少しでも民主党、敢えて言えば民主党野田派が総選挙で少しでも有利に戦えるようにするか、しか頭にないのであろう。
 そんな内閣だからどうでも良いようなものだが、それでも田中真紀子は気になる。彼女が外務大臣をしていた時の無茶苦茶ぶりが彷彿とする。田中真紀子が大臣をしていた僅かの間に、一体何人の秘書が代わった事か。日頃言う事が無理無体な上に、やれイヤリングがなくなったから探せ、やれ指輪が消えたから探せ、と行政とは全く無縁な処でも扱き使われたからである。大臣秘書ともなればキャリアー官僚だから、そんな馬鹿々々しい事に付き合える訳がない。極めつけは、大臣室で落としたイヤリングを探すのに小一時間掛かった挙句に米国から来ていた国務次官とのアポイントを一方的にすっぽかしたのである。外交上、これ程の非礼はない。頭に血が上ると事の軽重が分からなくなるのか、或いは米国の国務次官よりも身に着けていたイヤリングの方が余程大事だったのか。
 混乱したのは秘書の人事だけではない。省内では恣意でやりたい放題であったから、現最高裁判事で当時インドネシア大使であった竹内行夫が任期1年にも満たないのに、急遽本国に召還されて事務次官になったりと、外務省の人事は大混乱に陥った。田中角栄も長女にはベロベロだったのであろう、躾も何もあったものではない。そんな女傑に長年連れ添うには、前防衛相であった、オタオタばかりしていて何を言っているのか皆目分からない田中直紀の様にならざるを得ないのも頷ける。田中真紀子も今度は文部科学大臣だから、もう外国の要人に無礼を働く機会は余りなかろうが、それにしてもこんな世間知らずを大臣にするのだから、幾ら政権末期とは言え野田佳彦も地に堕ちたものである。