baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 ついに革命政権になった鳩山政権

 鳩山政権はついに民主という名の仮面をかぶった革命政権になってしまった。外国との契約を一方的に白紙還元するような暴挙を敢えてした政権は、僕が直ぐに思いつくのは昔のウガンダのアミン政権と今のベネズエラチャベス政権ぐらいである。政府間合意を一方的に無条件破棄するのは前政権を根底から否定する独裁政権か革命政権しかない。アミンは独裁者だったが最後は政敵を屠って肉を食べたというから既に正常な精神ではなかったと思う。チャベスは外国の投資を一方的に接収して国有化してしまう程の反米共産主義者である。日本の政権がこういう類の政権と共通項を持つとは夢にも思わなかった。しかし未だ見えて来ないけれど、移設先も期限も明確にしない今回の普天間問題の、更にはオバマ大統領に「自分を信じて欲しい」と騙した挙句の結論が、今後日本国民にどれだけのツケとなって重くのしかかってくるのか見当も付かない。また円が80円を割り込んだりしなければ良いが、もはや米国が大人の対応をしてくれる事を祈るばかりである。
 民主政権の米国離れと対中急速接近は、マニフェストにはそれほど明確に謳われていなかったのであっけにとられる。或いは米国については「対等な関係」というのが「距離を置く関係」という事であったのか。そうであれば日本語として不正確の謗りは免れない。中国については「友愛」に基づく東アジア共同体構想なのだろうか。「友愛」で尻尾を振れば「覇権」で呑み込まれるのは目に見えている。何れにしても数日前の小沢上皇と143名の民主党議員の訪中と入れ違いに、今度は山岡国対委員長の訪中である。中国と親密になるのは勿論結構なことである。しかし尖閣列島黄海ガス田開発などの懸案では我国が一方的にやられているのに、それに対する具体適な発言もないままどうしてここまで中国に尻尾を振るのか分からない。増してや外交はバランスが重要である。そのバランスを明らかに崩しての対中急速接近である。これでは来年の参院選の選挙資金を貰いに行っていると勘ぐられても仕方が無い、対米に比して対極の対応である。昔は中国、ソ連北朝鮮ベトナムなどの共産主義国から日本共産党に資金が流れていたのは公然の事実である。今でもそうかも知れない。同様中国が民主政権に選挙資金を提供しても可笑しくはない。世界のパワーバランスを支える力学である。
 小沢上皇も馬脚が現れた。習中国副主席と天皇との会見をごり押しした事への批判に怒り狂い、亀井静香に勝るとも劣らぬ柄の悪さを暴露した。あれだけ感情的になったのは多少なりとも内心忸怩たるものがあったのであろう。そうであればせめてもの救いだが、言うに事欠き「1ヶ月前などという法律があるのか」と開き直った。記者会見の記者へは「君は憲法を読んだ事があるのか」と君呼ばわりである。物事に決まりを作るのなら期限は必ずある。それを数日遅れたぐらいで官僚的発想、と言うのは金バッジの権力を傘に着た政治屋の発言である。法律があるかどうかは別として、鳩山総理も相続税には普通なら重加算税が、時の総理だからと重加は手加減されても延滞税は払う事になろう。物事の期限とはそう言うものだ。
 小沢上皇は中国と韓国で大名行列を歓待されてのぼせ上がったに相違ない(9月3日本ブログ〜何しにインドネシアに来たか分からない代議士の話)。そして法律に触れなければ何をしても良いと考えているに違いない。もっとも小沢上皇はバレなければ法律に抵触することも辞さないようだから、足下の陸山会はたまたまそれが運悪くバレてしまったのだろう、もともと矜持とか規律とかモラルには無縁のお人なのだろう。ピーナッツをむしゃむしゃ食べてしまった元総理の秘蔵っ子と言われた人ならば、むしろその方が分かりやすい。そして、小沢上皇の意のままにごり押しを通した鳩山総理の「習副主席は大事な人だから」と軽重を付けてしまった発言は幾らあとから政治利用ではないと強弁しても後の祭りである。
 例え決まりが出来た時には未だ権力の座になくて自分は直接関与はできなかったとしても、既に決まりがある以上は幾ら権力者であっても決まりに従うのが民主主義の原点ではないか。逆に、天皇の健康を慮る事が職務の一部である宮内庁長官が決まりを盾に抵抗するのは当たり前である。こんな無体な権力者がいる間は尚のこと、辞めろと言われても辞められないだろう。間に挟まれた天皇が気の毒である。ところが鳩山は今日、「当のお客が未だ日本にいるのに、こういう騒ぎが起こるのは失礼且つ不愉快」と怒った。が、実は騒ぎの矛先は上皇と総理であってお客人ではない。総理は何時も何処か人事である。小沢上皇大名行列を歓待して貰ったお礼に権力を傘に着て中国側に安請け合いをしたに相違ないというのは常識的な憶測である。
 それにしても最近の鳩山総理の記者会見は何時も必ず正反対の事を併せて言うので全く本意が分からなくなってきている。上皇の意向が分からないうちは何も言えないのか、元々弟が「兄はアメーバのような人だ」と評しているようにいつも表面は曖昧な人なのか。何時も方向が見えないので益々不安が募る。