baiksajaの日記

目前の一秒を大切に

 国会議員の待遇も見直すべき

 今日から通常国会が始まった。午後には、野田佳彦の施政方針演説もあった。消費増税と、社会保障と税の一体改革は野田政権の使命だそうである。国民を騙し討ちにしたマニフェストで政権を奪取した民主党が、嘘で塗り固めたマニフェストにすら載っていない政策を政権の使命などと言い募っても、何とも虚しい。
 僕は終始一貫、消費増税は已むを得ない、色々な赤字のツケを孫子の代にまで残してはいけないと言い続けているから、消費増税自体には異論はない。しかし震災復興が一応形を整え、これからは長丁場になる今、民主党政権はやはり一度国民の審判を受ける時期に来ていると思う。鳩山由紀夫菅直人と二代続いた救い難い総理に比べれば野田佳彦は大分安定感があるが、それでも民主党自体が嘘をついて政権を奪取したのだから、一度禊をしないとフェアーではない。
 それはそれとして、消費増税の前にやる事がある、と国民に言われ、国家公務員の給与削減だとか国会議員の定数削減だとか言っているが、そんな面倒な事よりも国会議員の待遇を先ず見直したらどうかと思う。国家公務員の給与を削減するのなら、先ずは国会議員の歳入を削減すべきである。しかも国会議員の歳入は、単に給与のみならず、公設秘書の給与やら地元に帰る出張費、海外視察の費用など、付帯の経費補填が色々とある。その何れもが議員お手盛りの経費だから、運用基準が極めていい加減だと思われる。それで辻本清美のように、居もしない公設秘書の給与をネコババしたりする議員が出て来る。国会議員の海外視察に到っては、観光旅行以外には海外に行った事もない議員が何を視察するのか分からないのだが、ぞろぞろと徒党を組んで現地の大使館の世話になり、言葉も分からないから結局は観光と遊興に明けくれて帰って来るだけなのに、膨大な税金が使われる。小沢一郎が140余名の民主党議員を引き連れて、胡錦濤と握手させる為だけに中国遠征をしたのもこの類であろう。こんな冗費は真っ先に削減すべきなのである。少なくとも、視察から戻ったら二週間以内に国民に視察旅行の連日のスケジュールを明記した詳細レポートを公表して、初めて経費が支払われるなどの歯止めが必要である。レポートの公表が義務付けられれば、流石に多少は中身のある視察にしようと努力はするであろう。胡錦濤と握手してツーショットを撮って来ました、ではレポートにもならない。
 公務員の給与削減は、大方の同意があるならやれば良い。但し、国家公務員にも生活がある事を忘れてはなるまい。国会議員の定数削減は是非やって欲しい。しかし、消費増税で国民に痛みを求めるのなら、先ず自分達の足下を正すべきなのである。先ず国会議員の歳入を減らし、更に付帯する経費補填の条件を厳しくして経費の総額を大幅に削減するべきである。しかるに、野田佳彦からは国会議員の待遇見直しの言葉はついぞ聞かれない。他人には厳しく自分に甘ければ、到底国民の理解は得られまい。